1980-1981年のドライバレー地域における地球科学的調査活動は1980年11月から1981年1月まで, ライト谷, テイラー谷を中心に行った。ライト谷のバンダ湖, ドンファン池, カノーパス湖, 上部ライト谷ラビリンス地区の4池, テイラー谷のボニー湖, ハウス湖およびこれら湖沼周辺の湖沼水, 流入水を採取するとともにバンダ湖, ボニー湖では湖底堆積物を採取した。特に, バンダ湖, ボニー湖では現地にて溶存酸素, 栄養塩類(NO_2-N, NO_3-N, NH_4-N, PO_4-P, SiO_2-Si)等を測定した。また, これらの湖沼周辺で多数の塩類堆積物, エバポライト等も採取した。バンダ湖ではオニックス川流入による水温分布変化も観測した。さらに, ロス島バード岬のペンギンルッカリー周辺の藻類等も採取した。Five Japanese geochemists visited Scott Base and the Dry Valleys area to carry out the geophysical and geochemical research programs for a period from December 1980 to January 1981. The main research subjects in this season were; 1) geophysical study of water temperature of Lake Vanda, 2) determination of stable nitrogen isotope ratio, ^N/^N, of the sediments and lake waters in the Dr...