本研究では、体験談の終結部の発話連鎖に焦点をあて、接触場面の特徴を日本語母語場面との比較を通して明らかにすることを試みた。その結果、体験談の終結部の発話連鎖は、「連鎖型」、「非連鎖型」、「ゼロ型」の三つのパターンに類別された。さらに「連鎖型」は、評価先導と相づち先導に、「非連鎖型」は、評価発話のみと相づちのみにそれぞれ下位分類された。次に、それぞれのパターンの出現率からみると、母語場面では、話し手と聞き手が評価を積極的に言語化するため終結部の発話連鎖が長くなり、互いの共感が生まれ会話が盛り上がるとともに体験談の終結の予測が容易になる。一方、接触場面では非連鎖型とゼロ型、すなわち終結部が1発話のみまたは終結部のない場合が5割を超え、体験談の終結が唐突であり、共感構築よりも会話を滞らせずに進めることが重視される傾向がみられた。In this paper I analyze the characteristics of the contact situation by comparing narrative codas created in the contact situation with those created in the internal situation. The results show that there are three classifications of coda. The first is the "chain pattern," which begins with an assessment or an evaluative aizuchi followed by several sequences of utterance; the secon...
The present paper focuses on the method of narrative analysis. The paper presents the main character...
20 世紀に入り盛んになった宗教間対話は、21 世紀の現在でもなお取り組みが必要な課題である。グローバル化の中で、移民と在来の住民の統合、原理主義の台頭、労働者や学生の国際的移動などで、異文化異宗教間...
日本在住および中国在住の中国人ビジネス関係者を対象とし、日本語によるビジネス電話会話の終結部の分析を行った。中国人ビジネス関係者がクレームの電話を受けたという場面設定で会話を抽出した結果、中国人ビジネ...
本稿の目的は,〈野狐三次〉の物語に焦点を定め,当初は講談というジャンルにおいて形成されたこの話がどのように浪曲に転用されていったか,という観点から,浪曲の「語り」の生成原理を探ることにある。前編をなす...
日本語と英語の物語文を互いに翻訳した際、翻訳版では原文とは異なる表現形式や構文が多く見られる。これを認知言語学(cognitive linguistics)の観点から見ると、物語文中の事態を認識し、言...
本稿の目的は,浪曲師の初代東家浦太郎が口演した〈野狐三次〉に焦点を定め,浪曲の「語り」はどのように生成されるのか,という問題の一端を探ることにあった。既発表の「浪曲の『語り』の生成原理をめぐる予備研究...
近代日本における宗教団体の本格的な連合組織は太平洋戦争中の翼賛体制に始まる。国家によって戦争協力のため設けられた組織は,戦後に「信教の自由」を守る目的で再稼働し,友誼団体の色彩が濃いながらも宗派を超え...
明治維新以後西欧から移入された、所謂 を描出することが、日本の近代小説の主題であるとされてきた。しかし、その とはいったいどこに在るのか。従来の議論(とりあえずテクスト論の登場以前)では、それを自...
[[abstract]] 本論文以《詩經》中之敘事詩為主要研究對象,以融合中西方之敘事學原理及漢語語言學理論,作敘事特質及敘事語言之文本分析與論證。 緒論部分扼要說明研究動機、目的與研究方法,梳理...
はじめに 第一章・富井と梅の共通認識と「廃戸主」案 第一節・富井と梅の共通認識 第二節・廃戸主規定と富井の趣旨説明 第二章・富井と梅の「家」理解 第一節・富井の「一家」概念の分析 一 富井起草の戸主権...
publisher奈良筆者は先に奈良絵本の新たな一例として富美文庫所蔵の「ふしみときは」(以下、富美文庫本と称する)を紹介し、その藤園堂本とほぼ同じであること、一方、挿絵は西尾市岩瀬文庫所蔵の奈良絵本...
《金瓶梅》是一部文人小說,作者有意識地讓小說人物互為參照、呼應、對比。全書的前八十回的男性是以西門慶為敘述中心,後二十回西門慶死後,男性以陳經濟,女性則以龐春梅為敘事中心,陳經濟見證了西門府的快速衰敗...
日本語には「このあいだはどうも」等、以前に受けた恩恵に言及して感謝するという言語行動が見られる。記述式調査 によれば、中国語より日本語のほうがこの言語行動の頻度が高く定型表現の記述が多いという(李, ...
application/pdf本稿の主たる関心は,『充たされざる者』においてカズオ・イシグロが,混沌と不条理に満ち,長大でもある作品テクストに施した語りの技法とそれに起因する歪みを精緻に考察することで...
本稿は,涼子さん(仮名)という日本語教師の実践,そして,彼女の「個人的実践知」をナラティブ・インクワイアリー (Narrative Inquiry) という質的研究手法を用いて,記述し,探った。そこで...
The present paper focuses on the method of narrative analysis. The paper presents the main character...
20 世紀に入り盛んになった宗教間対話は、21 世紀の現在でもなお取り組みが必要な課題である。グローバル化の中で、移民と在来の住民の統合、原理主義の台頭、労働者や学生の国際的移動などで、異文化異宗教間...
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