本稿は、これまで情報の少なかった中東地域の日本語教育における現状と課題について報告を行う。中東各地から日本語教師が集まった中東日本語教育セミナーの内容をもとに、日本語教育を行う上での困難点を中心にまとめた。教師の意見には26項目の問題が表され、日本人教師が海外で様々な困難を感じている様子が見られた。指摘された問題のうち、中東地域に特徴的なものとして宗教や政治に関するものが挙げられ、日本人教師が海外で効果的に日本語教育を行うためには、現地の事情や異文化を理解することの重要性が確認された。また、教師自身の未熟さによる問題もあり、地域セミナーの内容についても再検討する必要のあることが示唆された。海外で、特に孤立しがちな地域の教師が、他の教師と悩みを共有し情報交換することを通じて精神的に支えられる。そのためには、地域ネットワークなどの場が形成されることの必要性が改めて認識された。This paper reports the situation and problems of teaching Japanese in the Middle East region, where only little information has been given so far. It reports the contents of the 'Middle East Japanese education seminar', which Japanese teachers in the Middle East attended and discussed over the theme of 'difficulties in teaching Japanese in the Middle East' ...
平成12年の「日本語教育のための教員養成について」への対応を巡り、国内における日本語教員養成は大きな転換を迫られている。本論では、この新たな教育内容を基に独自に作成した調査用紙を用いて、全国の教員養成...
本稿では、近年、日本国内において受け入れが急増している留学生のための支援として、日本語教育にはどのようなことが期待され、どのような役割を果たすべきであるのか検討を行った。留学生の問題や支援に関わる先行...
日本人学校は海外在留邦人の子どもたちが日本国内の義務教育に近い教育を受けられるように設けられた全日制の教育施設であり、その多くは国際理解教育の一環として現地語教育も行われている。多言語国家ベルギーにあ...
日本における外国語としての英語の地位はユニークであり、第一言語である日本語の地位に匹敵するものとは言い難い。多くの場面で日本語が生活の中で必要とされる主な言語である。この社会環境の中で、英語教育はどの...
国際交流基金関西国際センターの「国内大学連携大学生訪日研修」では複数の国内大学の日本語教員養成課程履修生を対象に「日本語教育現場体験」を実施している。「現場体験」では履修 生が実際に教壇に立ち、研修参...
学習者は各自の環境と相互作用を行いながら学んでいるという事実があるのにも関わらず,教師は教室外での学習者と環境の相互作用についてはあまり注意を払ってこなかったことが指摘され(浜田2004b),研究が始...
英語教育学という考え方が提唱されたのは1960年代である。初期の段階での研究はもっぱら欧米における応用言語学の研究を参考に, その研究内容や研究方法を追従するものが主流であった。 そのため, 比較的...
東京都世田谷区と新潟県新発田市の公立小中学校では、構造改革特区認定による自治体独自の教科「日本語」が全児童生徒への必修科目となっている。一方、日本語教育では、非母語話者だけではなく、母語話者に対する関...
日本における英語教育は従来からの文法・訳読重視からコミュニケーションを中心とした指導へ変わりつつある。こうした指導法の変化により,英語教師は英語でコミュニケーションをすることをどのように学生に教えるか...
この論文は、1994年4月から1995年1月にわたって、日本の教師文化に焦点を当てて行ったエスノグラフィク研究に基づいている。データは東京における小中学校で収集されたものである。ここで分析した教師文化...
日本語指導が必要な児童生徒が抱える教育的課題は多岐にわたるため、その対応には現場の教員の視点を取り入れることが必要であると考えられる。本研究では、小学校で日本語指導が必要な児童を担当する教員のビリーフ...
[出版社版] 日本語教育には,その教育内容の正当性,また,日本語教育という職業の専門性について疑問あるいは不安が常に存在しているように思われる。それは,日本語教育の学習内容と,学習後の活動とが,直接的...
本稿は、「日本語教師養成プログラム」の2009年度の「日本語教育実習」において、受講学生が何を感じ、何を学んだかをまとめることにより、副専攻レベルでかつ日本人学生と留学生の混在する「日本語教育実習」の...
日本語教育学会は、2017年3月に「日本語教育の社会的認知を高める」ことを事業方針のひとつに掲げた。おそらく、その背後には「日本語教育の社会的認知」が現在は低い(あるいは、少なくとも高くはない)という...
日本人は古代から今日にいたるまで、さまざまな外来文化を摂取し続けてきた。小論では、日本における外来文化の受容の歴史を外国語学習と教育の目的の観点から分析し、とくに明治以降の英語学習と教育がその受容の歴...
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