中国では構造シラバスを使い、一斉授業で教師が文法を細かく説明し学習者に理解させるという指導法をとってきた。しかし、多くの初級日本語学習者が日本語の文法に苦手意識を持っている。そこで、文法の教え方を検討することにし、本研究では、岡崎・岡崎(2001)の主張に示唆を得て、グループワーク(小グループでタスクをすること)が日本語の文法知識の獲得と授業への満足度の向上に有効に働くかを実証的に探ることにした。具体的には、教師の説明を中心とする従来とおりの学習法をとる群を統制群とし、学習者同士がグループで文法に力点を置いたタスクを行う群を実験群としてその差を考察することにした。中国青島大学師範学院英語学部の3年生(日本語の初心者)の既存の2つのクラス(それぞれ42名)を調査対象とした。2つの群で毎回行った文法テストの結果を数値化し比較した結果、グループワーク群が従来群よりテスト得点の平均点が有意に高く、文法知識の習得に効果のあることが示唆された。また、学習者の授業に対する満足度を調べるために、質問紙調査を行った結果、グループワーク群の方が楽しさにおいても高く評価されていることが分かった。Most beginners feel it very difficult to master Japanese grammar in China, by the traditional teaching method which centers upon the teacher's explanation. Methods are being sought which improve the teaching of grammar knowledge. Inspired by Okazaki's view...
短期の交換留学生の増加や留学生の留学目的の多様化にともない,長期学習を前提とした従来の日本語学習シラバスは,学習者のニーズに必ずしも合わなくなってきている。その問題は現行の文法シラバスにおいて顕著であ...
本プロジェクトは,小学校において読書リテラシーを育成するために有効な授業開発について研究することを目的としている。そのために,これまで行われてきた読書教育や読書活動に関する資料を収集し,授業開発の際に...
近年高等学校においても特別支援教育が推進されつつある。発達障害のある児童生徒への課題として学習上の困難の大きいことが指摘されている。高等学校の特に進路多様校においてはLD等の診断はないものの、読み書き...
本稿の構想の一部は、第13回動的語用論研究会ならびに関西EMCA研究互助会にて発表している。大学英語授業内で行われる文法演習の答え合わせ活動で学生たちが議論を行う際、(実際には別々の機会に学習を行った...
2017年3月に改訂された小学校学習指導要領のもとで教科「外国語」を担当することになる教師は,Celce-Murcia(2007)の「コミュニケーション能力」モデルを採用して,「言語(体系)能力」の一...
本論文は、近年注目を集めているコーパス言語学の概要を示し、同時に言語教育への応用とフリーソフトウェアを用いた分析方法を紹介するものである。コーパス言語学は、コーパスを利用して言語分析を進める研究方法の...
本研究は,presentational self(Komatsu, 2010, 2012)の枠組みを用いて,子どもの自己を内面にある実体ではなく,子どもの意味構築の過程から観察者が感知するものとして捉...
I. 論文学習者の多様化に伴い、国内外の高等教育機関では、日本語を主専攻としない日本語学習者も増えてきているが、そうした学習者にとって、現行の緻密な語彙・文法学習からなる長期的な学習を前提とした日本語...
英語教育学という考え方が提唱されたのは1960年代である。初期の段階での研究はもっぱら欧米における応用言語学の研究を参考に, その研究内容や研究方法を追従するものが主流であった。 そのため, 比較的...
英語教育学という考え方が提唱されたのは1960年代である。初期の段階での研究はもっぱら欧米における応用言語学の研究を参考に, その研究内容や研究方法を追従するものが主流であった。 そのため, 比較的...
新型コロナウイルス感染症の影響により,オンライン授業や教育用コンテンツ利用の重要性が高まっている。本稿では日本の国立大学で日本人学生を対象に英語のスピーキングスキルを指導するために,学習管理システム(...
中国の大学の日本語作文クラスで、4技能と思考能力の統合を重視し、自己と社会とのつながりを考える持続可能性日本語教育の実践を試みた。具体的には、学習者が生きることと直接的に関連性を持つと考えられるテーマ...
本稿は、中上級者対象のCBI(Content-Based Instruction)の実践報告である。CBI とは言語習得と教科学習の融合を目指した教授法で、第二言語の習得を促すと同時に、批判的思考力の...
埼玉県越谷市中国の中等教育では、ここ数年、従来の受験教育や詰め込み教育から脱却しようという動きが出ている。日本語教育においてもその動きに呼応し、時代に合った教科書が求められるようになった。本稿では高校...
近年、ビジネス日本語学習者が増えているにもかかわらず、彼らを対象とした調査研究は非常に少ない。とりわけ、どのような研究が行われてきたかの総括はほとんど見当たらない。そこで、本稿では、ビジネス関係者を対...
短期の交換留学生の増加や留学生の留学目的の多様化にともない,長期学習を前提とした従来の日本語学習シラバスは,学習者のニーズに必ずしも合わなくなってきている。その問題は現行の文法シラバスにおいて顕著であ...
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