本稿の目的は、コーパスを用いて「ちっとも」と「ぜんぜん」の相違を実証的に明らかにすることである。これまで、「ちっとも」の方が文体的によりくだけていることが2つの副詞の違いだと思われてきたが、本稿では両者が話者の発話の意図によってどう使い分けられているのかをリサーチ・クエスチョンにし、自己軸と相手軸という新たな概念を立てて、その基本的な違いを論じた。調査した結果、「ぜんぜん」と「ちっとも」はジャンルの分布の違いが見られた。具体的な意味の論拠として、「ぜんぜん」は多様な述語を取れるのに対し、「ちっとも」は感情的な述語を好む。「ぜんぜん」は対話の中、相手の話を受けた答えとしての「いいえ、ぜんぜん」や「~よりぜんぜん」などの比較文が多い。一方、「ちっとも」は主語の人称などに「ぜんぜん」との有意差があり、主語に人を好む傾向が見られた。2つの副詞は、くだけているという点に表面的な違いが見られるが、その背景にある本質的な違いは、相手の気持ち(「相手軸」)をより重視にする「ぜんぜん」、自分の気持ち(「自己軸」)をより重視にするのが「ちっとも」という、対立軸の相違にあるという結論を導いた
本研究では、まちづくりに対する主体的な参画意識を育成するまちづくり学習の手法の一つと考えられる「こどものまち」を小学生対象に実践し、における意識について調査を行い、「こどものまち」が子どもに与える影響...
ドイツ・オランダにおいて、スヌーズレンを実践している特別支援学校やリハビリテーションセンター、知的障害者ホーム、特別養護老人ホーム、スヌーズレン器材の生産販売会社を対象に「セラピーとしてのスヌーズレ...
2014年2月のロシアによるクリミア半島制圧およびその後のウクライナ東部の一連の情勢に見られるように、1989年の「冷戦」終結以降、旧社会主義圏は一段と混迷を深めている。本稿では、ネーションをめぐる諸...
少年期より関わってきた詩的言語の省察からポール・ヴァレリーは、詩語の性質であるとともに、言語活動一般を可能ならしめる本質として、言語における「移行性」を見出し、その具体的諸相を『カイエ』に記録した。彼...
湯淺克衞「棗」(1937)は、日韓〈混血〉児が主要な作中人物として設定されているため、従来の研究ではその〈混血〉児のアイデンティティ選択の問題が重要な論点となってきた。それは日本人が植民地支配の協力者...
本稿の目的は,がん看護専門看護師の資格を有した総合大学教員のA 病院における活動を明らかにすることである.A 病院における活動記録(8 ヵ月間)を分析した結果,がん看護専門看護師の資格を有した総合大学...
本稿は、現代中国のテレビ放送において、街頭インタビューを用いた特集番組の意味内容はどのように組み立てられるか、そしてテレビのメディア特性によってどのような性格が形成されるかを、『あなたは幸せですか』を...
近年、人材育成の在り方への関心が高まる中、初等中等教育段階から高等教育段階まで一貫した形で、対話や協働を通じて新しい解や納得解を生み出す問題解決能力などから成る資質・能力の育成が求められている。しかし...
第二言語の習得にあたり、言葉を真似るという勉強法は何十年にも亘り根付いているが、その活用方法も近年、変わってきている。実際、この勉強法を活用するか否かということはSLAにおいて理論上、重要な役割を占め...
本論文は、ドイツにおける商法会計と税務会計の関係性、およびそれを基礎づけている基準性原則(Maßgeblichkeitsprinzip)に生じている変化について考察するものである。 会計法現代化法(B...
デザイン学部長特別研究費27年度からのデザイン学部再編に向けて、新たにデザイン学部に導入される「インタラクション領域」に関して、ふさわしい研究・教育のあり方について方向性を見出し、27年度からの実践の...
「認知症」への名称変更から今年で10年となる。2013年の発表では、認知症を有する高齢者は2012年時点で462万人を越え、これに軽度認知障害の高齢者400万人を加え、65歳以上の4人にひとりが認知症...
本稿は、「ファンダメンタリスト」と呼ばれ強固な「信念」を持つとされる米国の「保守福音派キリスト教徒」を事例として、「信念(動詞形「信じる」)」という記述概念の再考を試みるものである。「信念」という概念...
児童福祉法の「改正」により,保育所には,子育て支援という新たな役割が与えられることになった。保育所の「質的変化」といっても過言ではない。この変化がどのように準備されてきたのかを整理し,明らかにするこ...
本稿は「上級2話し方・聴解」コースにおいて、地球市民教育を目指す日本語教育の試みとして行ったインタビュー・プロジェクトの実践報告である。まず、その実践の基本的理念となった「地球市民教育としての日本語...
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