本研究では、リスニングの理解に及ぼす英語のアクセントの影響、英語母語話者(ネイティブスピーカー)および非英語母語話者(ノンネイティブスピーカー)のアクセントに対する識別や嗜好について調査した。実験では、多くの先行研究のようなモノローグではなく、ネイティブとノンネイティブの2人の話者によるモノローグをリスニングテストの音源として使用した。会話に登場する話者は3人のネイティブ(オーストラリア人、アメリカ人、カナダ人)と3人のノンネイティブ(ロシア人、中国人、インド人)の計6人。メインとなる統制群では、先行研究の実験方法のような、各話者が話す速さを統一するための調整はしなかったが、追加実験として行った実験群では各話者の速さの調整を行った。被験者は、東京女子大学の64人の学部1年生(統制群49人、実験群15人)であった。被験者は会話を聞きながら、それぞれの話者に関する問題に答え、そのあとに各話者がネイティブとノンネイティブどちらなのかと、出身国を識別する問題に答えた。最後に、アクセントの好みやアクセントへの精通度に関するアンケートに答えた。統制群の結果は、各会話で異なるパターンが存在したが、ネイティブの英語がノンネイティブの英語よりも理解しやすいとは限らないことが明らかになった。しかし、追加実験として行った実験群の結果に若干の変化があった。両群のデータを分析した結果、「ノンネイティブのアクセント」というくくりではなく、「聞き手のアクセントへの精通度(どの程度聞き慣れているか)」あるいは「話者のアクセントの強さ」がリスニングの理解に影響を及ぼすと結論づけた。ほとんどの被験者は、「ネイティブは話す速さ、ノンネイティブはアクセント」がリスニングの理解に影響を及ぼすと考えていたが、被験者の考...
The use of technology in language classes around the world has become commonplace. Whether it is the...
本報告では、(1)研究プロジェクト「新しい島嶼学の創造-日本と東アジア・オセアニア圏を結ぶ基点としての琉球弧」(Toward New Island Studies-Okinawa as an Acad...
教育哲学研究はどのような役割を果たすべきなのであろうか。筆者は、教育問題\nへの実証的な回答よりもむしろ、規範的な回答を探求するのが教育哲学の果たすべき\n役割であるという立場をとる。実証的な研究では...
共通教育(教養教育)英語科目は、ほとんどの学生が履修する科目であり、共通教育英語科目の成績を公正なものにすることは、大学が厳正な成績評価を目指す上で重要である。しかし、多くの教員が多様な学生を同一科目...
本稿では、金沢大学で筆者が担当している3つのクラスを事例に、コンテンツベースの言 語教育の必要性と利点について論じる。まず、コンテンツベースの英語クラスの必要性は、 学術プログラムや将来の職業のために...
新高等学校学習指導要領では、「授業は英語で指導することを基本とする」と謳われている。 その背景として「生徒が英語に触れる機会を充実する」ことや「授業を実際のコミュニケー ションの場面とする」ことを想定...
筆者は60歳前半に、約一年をかけ、幼少期に身につけたフランス語・英語バイリンガル(二言語使用)を再度そのレベルを考査しよう試みた。筆者は、18歳になるまで通常的にフランス語を使用していた。しかしながら...
歴史教育はグローパルな課題である。歴史教育は歴史認識を育み,集合的記憶を共有する国民を育成するツールになり得る。歴史認識は人々が現在の社会を歴史的文脈の中で理解するのに役立ち,将来の決断にも影響を及ぼ...
2019年末に初めて感染が確認された新型コロナウイルス感染症は、2020年全世界に拡大し、2021年を迎えた今も感染は広がり続けている。感染拡大がもたらした社会への影響は深刻なものであり、教育現場もま...
日本人英語学習者の発話における目立った特徴は主に2つあり,その1つは突出したWH疑問語と2つ目はやはり突出して発話される代名詞である。WHとyes/no疑問文の中でのピッチと長さのパターンを比較するた...
EMI (English Medium Instruction) 即ち英語による授業は、近年高等教育を中心に、急激かつ世界的に広がっている現象である。日本でも高等教育改革や留学生増加対策、大学の国際化...
日本の大学や学部等に留学のプログラムを提供する取り組みとして、100万ドル~200万ドル(1億ないし2億円)の財政補助金を増額するという文部科学省の支援策について、本論文では補助金よりも教育の中身や方...
「ジェンダーと人間の安全保障」をテーマとした報告の依頼を受けたときは多少困惑した。インドの片田舎で行っているコミュニティー活動が世界の安全保障と一体何の関係があるのだろうか?人間の安全保障に係る最終報...
1990年代に提唱されたネットワークコンピューティング(以下NCと略す)は、コンピュータと通信の融合によって、それまでの領域である計算や文書作成を効率よくかつ正確に実施可能にするものから、新しい領域を...
カストロがキューバ革命当初は圧倒的な国民の支持を得た理由のひとつは,ナショナリズムであると言われている。だが,世界中にある無数のナショナリズムの全てがカストロ政権の事例のように支持を得られるわけではな...
The use of technology in language classes around the world has become commonplace. Whether it is the...
本報告では、(1)研究プロジェクト「新しい島嶼学の創造-日本と東アジア・オセアニア圏を結ぶ基点としての琉球弧」(Toward New Island Studies-Okinawa as an Acad...
教育哲学研究はどのような役割を果たすべきなのであろうか。筆者は、教育問題\nへの実証的な回答よりもむしろ、規範的な回答を探求するのが教育哲学の果たすべき\n役割であるという立場をとる。実証的な研究では...
共通教育(教養教育)英語科目は、ほとんどの学生が履修する科目であり、共通教育英語科目の成績を公正なものにすることは、大学が厳正な成績評価を目指す上で重要である。しかし、多くの教員が多様な学生を同一科目...
本稿では、金沢大学で筆者が担当している3つのクラスを事例に、コンテンツベースの言 語教育の必要性と利点について論じる。まず、コンテンツベースの英語クラスの必要性は、 学術プログラムや将来の職業のために...
新高等学校学習指導要領では、「授業は英語で指導することを基本とする」と謳われている。 その背景として「生徒が英語に触れる機会を充実する」ことや「授業を実際のコミュニケー ションの場面とする」ことを想定...
筆者は60歳前半に、約一年をかけ、幼少期に身につけたフランス語・英語バイリンガル(二言語使用)を再度そのレベルを考査しよう試みた。筆者は、18歳になるまで通常的にフランス語を使用していた。しかしながら...
歴史教育はグローパルな課題である。歴史教育は歴史認識を育み,集合的記憶を共有する国民を育成するツールになり得る。歴史認識は人々が現在の社会を歴史的文脈の中で理解するのに役立ち,将来の決断にも影響を及ぼ...
2019年末に初めて感染が確認された新型コロナウイルス感染症は、2020年全世界に拡大し、2021年を迎えた今も感染は広がり続けている。感染拡大がもたらした社会への影響は深刻なものであり、教育現場もま...
日本人英語学習者の発話における目立った特徴は主に2つあり,その1つは突出したWH疑問語と2つ目はやはり突出して発話される代名詞である。WHとyes/no疑問文の中でのピッチと長さのパターンを比較するた...
EMI (English Medium Instruction) 即ち英語による授業は、近年高等教育を中心に、急激かつ世界的に広がっている現象である。日本でも高等教育改革や留学生増加対策、大学の国際化...
日本の大学や学部等に留学のプログラムを提供する取り組みとして、100万ドル~200万ドル(1億ないし2億円)の財政補助金を増額するという文部科学省の支援策について、本論文では補助金よりも教育の中身や方...
「ジェンダーと人間の安全保障」をテーマとした報告の依頼を受けたときは多少困惑した。インドの片田舎で行っているコミュニティー活動が世界の安全保障と一体何の関係があるのだろうか?人間の安全保障に係る最終報...
1990年代に提唱されたネットワークコンピューティング(以下NCと略す)は、コンピュータと通信の融合によって、それまでの領域である計算や文書作成を効率よくかつ正確に実施可能にするものから、新しい領域を...
カストロがキューバ革命当初は圧倒的な国民の支持を得た理由のひとつは,ナショナリズムであると言われている。だが,世界中にある無数のナショナリズムの全てがカストロ政権の事例のように支持を得られるわけではな...
The use of technology in language classes around the world has become commonplace. Whether it is the...
本報告では、(1)研究プロジェクト「新しい島嶼学の創造-日本と東アジア・オセアニア圏を結ぶ基点としての琉球弧」(Toward New Island Studies-Okinawa as an Acad...
教育哲学研究はどのような役割を果たすべきなのであろうか。筆者は、教育問題\nへの実証的な回答よりもむしろ、規範的な回答を探求するのが教育哲学の果たすべき\n役割であるという立場をとる。実証的な研究では...