Resource Management for the Plastic Materials : German Resource Management Policy

容器包装令はドイツが世界から環境先進国と目される大きな契機となった廃棄物政策に関する法令である。本稿ではここを出発点とした2 つのキーワードである，「デュアルシステム」と「強制デポジット制度」を中心に，廃プラスチック処理の現状とこれからの課題について検討した。特に1 年間の参与観察と関係機関への聞き取り調査を通じて「行政」「企業」「市民」という3 つのアクターの視点を検討することによって多面的な評価を試みた。その結果，「行政」「企業」のやり取りを通じて循環型社会に向けた自立的な経済システムを構築していることを明らかにした。一方で市民意識の向上がステップアップの必要条件であるとの認識は一致しているものの，現状でのギャップ，ならびに新たな仕組みづくりでの課題が浮き彫りになった。循環型社会廃プラスチック容器包装令デュアルシステム強制デポジット制