本稿では,1990年において墨田区住民を対象として実施されたアンケート調査の結果の分析を通じて,各住宅階層間の地域問題の認識過程の比較検討を行い,地域社会の構造とその変動を明らかにすることを目指す。墨田区社会の構成を概観するならば, 70年以降の新住民の侵入によって二重構造化が進展していると把握することができる。そしてこの二重構造は,住居形態によってセグリケートされ各々のライフスタイルを保持しながら,強化されていると見ることができる。それゆえに,本稿では,住宅階層論を援用して,各住宅階層が,出来事を認知しネガテイブな問題として評価する過程を比較していく。その際,一戸建て住宅や長屋居住者にはいわゆるインナーシティ問題群がより地域の問題として認識され,新住民を中心とするマンションやアパート居住者には,そうした問題は見過ごされる傾向にあることが仮説とされた。分析の結果は,概ね仮説が支持されるものであった。この結果が指し示すのは,インナーシティ問題が,特定の住宅階層の階層的な問題となりつつある傾向である。墨田区におけるインナーシティ問題の重みの低下は,恐らくは新住民の更なる侵入によって,強められていくと考えられる。その一方で,新たな問題群が生成し,行政課題となっていくであろう。しかしながら,このことがインナーシティ問題の消滅を意味している訳では勿論なく,それは地域社会とそこでの問題群の一層の多様化を示すものなのである。Earlier in 1990,we carried out a questionnaire survey on the residents of Sumida Ward in Tokyo,By means analyzing the results,we compar...
本稿では、話者と聞き手の存在する発話のやり取りの中で起こる省略現象に着目し、発話において、主題と主題以外の名詞句が如何にして省略可能となるかを考察する.本稿では、話者と聞き手はともに、発話の進行にした...
400余年の歴史を持つ有松の町は「有松絞り産業」、「歴史あるまちなみ」、「山車文化」の言葉で言い表すことができる。絞産業と共に歩んだ有松は、現在でも全国でも有数の絞の産地であり、伝統的な産業を残しなが...
山村水田の土地改良は,平坦地の農村に比して大変遅れている。山村では,小規模団地が多く,地形・傾斜に制約されて土地改良事業費が増加する場合が多い。そのため地元農家の費用負担も大きくなり,土地改良がなかな...
本稿は,東京都立大学都市研究センターが,一般の要請とその組織の特殊条件とにしたがい,現在行っている都市研究方法論の研究を説明する。都市研究方法論は,かつて学界において集中的に論じられたことがあったが,...
本稿は,情報化社会における制度設計の問題について理論的な考察を加えるために,アメリカの制度学派経済学の創始者の一人として位置づけられているヴェブレンの制度論をとり上げ,社会環境が変化するなかで制度をど...
本研究は、奄美諸島と八重山諸島における、地域住民の生活と福祉ニーズを一般成人調査 より紐解こうとするものである。調査対象地として、島喚都市部からは奄美市と石垣市を、島喚集落 部としては瀬戸内町の加計呂...
本研究は,廃校活用による都市農山漁村交流施設において,地域住民と地域外の来訪者との交流を創出するための施設の活用検討プロセスと運営体制のあり方について知見を得ることを目的とした。まずインターネットおよ...
一般に、日本語は相対敬語を有し、韓国語は絶対敬語を有するといわれる。このような説明は、一般 論としては正しかろう。しかし、日常の言葉の中には一般論では片付けられない用法、いわば「規範からの逸脱」が珍し...
本稿では、本調査の対象となった三鷹、府中の両市と調査回答者について、その基本属性の分布を明らかにしている。その目的の一つは、他章の報告で、の論述への一助とすることである。同時に、このようなアンケート調...
In this study, the following concepts, used by Yoichi Aizawa, are first explained: \u27Labor/Social ...
本稿は,1990年2月に調布市在宅福祉事業団のサービス提供主体である協力会員を対象に実施した調査報告の一部をなすものである。住民参加型在宅福祉サービスはサービスの提供主体と利用主体の双方によって構成さ...
本研究は、中学校教師のストレスについて、心理社会的ストレッサー、ストレス認知的スキーマ、ストレス反応の各要素について、因子分析によって成分要素を表した後、それらが循環的構造を持つことを明らかにし、教育...
英語直示動詞bring の到達点は、話し手や聞き手が存在する場所であるとされている。しかしながら、この規則に従わない事例も多い。本論文では、このような例外的な事例を対象として、「なわ張り理論」の枠組み...
近年、人口の減少・高齢化、地球環境問題など新たな社会経済構造の変革に伴い、生活環境の悪化や都心の衰退などに伴う都市行政や都市経営の課題が指摘されている。また、住民の快適な住環境への関心が高まるなど、よ...
多様性に富むインドにおいて政治的安定がいかに維持されてきたかを理解するためには,多民族を平和的に共存させる政治的メカニズムとしての連邦制の効用とあわせて,インドが多様な民族的要求を連邦制の枠内に受容す...
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