Add to ORKG大阪のシテ方観世流能楽師・下田益三(明治20年[1887]-昭和6年[1931]は、大正時代、能楽関係書籍の収集家として知られていた。益三による書籍収集は、金銭で書物を買い集めるだけでなく、自らが筆を執って古文書を忠実に写すというものだった。例えば、桃山時代末期の伝書で諸大名家に相伝された本能寺坊官・下間少進著「童舞抄」は、大正10年、わんや書店社主で書籍収集家の江島伊兵衛所蔵の本を借り受け、模写したものである。また、益三は江戸時代以前の謡本の研究に情熱を注いだ。光悦謡本は桃山時代末期に刊行され、雲母模様の紙や本阿弥光悦流の書体が美しく、美術品として珍重されている。益三は、自らも5冊を入手したほか、大正13年は、複製本「松竹梅光悦本」を作成、頒布した。さらに、謡の地拍子をめぐり、当時の著名な研究者と議論をたたかわせることも、たびたびだった。益三は、大正時代の洒脱な気風の中で能楽と向き合った人物の一人といえよう
本ケーススタディでは、雪印乳業のグループ事業再編について取り上げている。雪印乳業は、牛乳食中毒事件、子会社雪印食品による牛肉偽装事件という２つの不祥事をきっかけに、急速に経営状態が悪化、債務放棄や増資...
多くの自治体では、自治体が推進する環境政策について、児童生徒に学んでもらうことを目的として、環境行政の業務として教材やパンフレットを作成している。本研究では、このような資料の作成と活用の実態について把...
交通事故損害賠償にあっては、ある程度損害賠償の算定に際して基準化がされており、その範囲では賠償請求は容易であるといえる。しかしながら、高年式車の車両損害、とりわけ経済的全損の場合に関しては、その損害賠...
梅浦精一は，渋沢栄一を中心として1878 年に創設された東京商法会議所の書記に採用され，その運営の実務を担うこととなった．創設直後から，東京商法会議所の活動は，経済や外交などの諸問題への民間としての意...
空間的広がりを考慮することから直接経済的な影響力を持つ要素としては財の輸送距離と運賃率が考えられる。本稿では、運賃率低下が原動力になり企業間に競争を引き起こす要因と想定する。そして生産・販売を行う企業...
デフレの定義については、次の三つが考えられる。(1)(物価動向にかかわらず)不況、景気後退をさす場合 (2)物価の下落を伴った景気の低迷をさす場合 (3)物価の持続的な下落をさす場合 デフレの定義を国...
本稿では「事業構想」を中小企業における「創業構想」及び「経営革新構想」として捉え,「法」を創業及び経営革新に関連のある「中小企業関連法」として捉えて論述を進めている。事業構想は企業の存立目的を実現する...
鷗外の作品には、彼がその下敷にした彼自身の精神面をも含めた現実生活の側面が可成密着したかたちで透視されるところから、彼は「元来創作力に乏しい作家で、創作意慾を搔き立てるフラグメントがないと作品を産み出...
一．はじめに １．問題意識 ２．検討の対象 二．最高裁判決の状況 １．昭和六三年判決（最判昭和六三年一月二六日民集四二巻一号一頁） ２．平成一一年判決（最判平成一一年四月二二日裁時一二四二号一...
本研究においては、現在の政府の経済財政諮問会議を司令塔とする政策決定プロセスについて、その成立の背景・経緯と今日的意義を、整備された法制度やプリンシパル･エージェントモデルに基づく権限関係等に依拠しな...
係り結びは、世界の言語においても稀な構文であるだけでなく、生成・機能主義の両学派に注目される構文でもある。本稿は、『おもろさうし』、組踊、現代首里・那覇方言を基に構築された係り結びの仮説（Shinza...
森鷗外が新潟〈越後〉に足を踏み入れたのは、明治十五年の春と秋との二回である。二度とも軍の公務旅行の際に立寄ったもので、前者は「北游日乗」（明治15・2・13～3・29）、後者は「後北游日乗」（明治15...
本論文では宮城県石巻地域において“ 障がいで町興し” というキャッチフレーズを掲げて活動する就労継続支援B 型事業所である「A 事業所」に注目する。「A 事業所」は「浦河べてるの家」が生み出した当事者...
背景 2001年、イランの保健医療教育省は「患者の権利章典」を公布した。 目的 イランにおける患者の権利の理解と実践についての見識を得ることを目的としている。本論文では、イランの看護師と医師たちの患者...
会議名: 言語資源ワークショップ2023, 開催地: オンライン, 会期: 2023年8月28日-29日, 主催: 国立国語研究所 言語資源開発センター本発表は、人手により文体的な観点の印象評定が付与...
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