どの時代においても"旧き良き時代の京都"が日一日と摩滅し、〈京都らしさ〉が無くなっていくのを多くの文学者が嘆いている。ここにはまず、〈ありうべき京都〉という像イメージがあり、時代が下るにつれそこから逸...
本稿では天野山金剛寺蔵『龍王講式』を題材に、本講式がさまざまな領域の言説を複合的に取り入れながら形成されたことを論じる。『龍王講式』は、延慶三年(一三一〇)の「請雨」に際して金剛寺で書写された旨を記す...
顕昭『袖中抄』二十巻は一種の歌語辞典というべき書で、成立は文治年間(一一八五~一一八九)ごろと推される。和漢にわたる博引旁証ぶりが知られるけれど、類書からの孫引きも多い。小論は顕昭が利用した類書を明ら...
元禄期の連句作品を分析する作業の一環として、其角編『枯尾華』(元禄七年刊)に収められる、嵐雪系俳人による芭蕉追悼の「十月を」歌仙を対象とする。そして、その分析により、芭蕉流の手法(とくに前句と離した...
国語辞典の中には「賄う」の意味を、「限られた物資・費用などで何とか間に合わせる」としているものがあるが、それには疑問がある。「賄う」の用例を見て検討した。その意味は「必要なものを使える状態に用意した上...
本稿はJSPS科学研究費補助金基盤研究A(一般)「IBの理念を踏まえたカリキュラム・授業・評価の開発的研究」(研究代表者・棚橋健治)の交付を受けて進められた研究の成果を公表するものである
本稿は論文ではなく、歌舞伎竹本三味線奏者の野澤松也(のざわまつや)師からの依頼で創作してきた浄瑠璃のテキストを集成したものである。松也師からは江戸本所(東京都墨田区)に伝わる七不思議についての創作浄瑠...
application/pdfAA11551704-20130329-L1『百人一首』に「暁」は一例(三〇番)しか詠まれていないが、勅撰集の詞書に戻すともう二例(三六・七一番)が浮上する。さらに「あさ...
中国語の成語は、統語的振る舞いという点では日本語の成語や諺に比べてずっと活動的であり、学習者にとっては自発的にその用法を修得することが困難である。本研究では、名詞フレーズの形を取る成語(名詞性成語)を...
都市計画に対応する「まちづくり」という言葉は、下からの運動によって制度の欠陥を補う必要があった東アジア的事情から生まれ、少なくとも四つの源流を持つ。そのため定義が困難だが、本稿では一九七〇年代から継...
紀伊半島の南部の熊野地方は、東西海上交通の要衝である。しかしその沿岸にあった港津の姿は、史料不足から明らかにされて来なかった。またこの地域には中世城館が点在するが、その歴史も明らかではない。この稿では...
本稿の検討の対象は、代表訴訟が提起されその対象となっている会社の権利を会社が処分することができるかという問題である。 本稿は、第一に、この問題について通説的地位を占める処分否定説を検討する。処分否定...
新潟県内の仏像研究は主として奈良~室町時代の文化財指定作品を中心に進められてきたが、未指定の作品、とくに中近世の作品には一般的に知られていないものがまだ数多くある。本小論はこれまでに私が調査する機会に...
"本稿では2000年代以降、日本で広がった「ブラック企業」問題に焦点をあて、「ブラック企業とは何か」という問題について、既存の調査から概念整理を行った。 特に本稿ではブラック企業で行われているマネジメ...
「底角」は,中学2 年の図形領域で指導される用語である.この用語の定義は,着目している三角形が二等辺三角形である場合に定義される,いわゆる,“条件つきの定義”である.ところで,この用語の定義が条件つき...
どの時代においても"旧き良き時代の京都"が日一日と摩滅し、〈京都らしさ〉が無くなっていくのを多くの文学者が嘆いている。ここにはまず、〈ありうべき京都〉という像イメージがあり、時代が下るにつれそこから逸...
本稿では天野山金剛寺蔵『龍王講式』を題材に、本講式がさまざまな領域の言説を複合的に取り入れながら形成されたことを論じる。『龍王講式』は、延慶三年(一三一〇)の「請雨」に際して金剛寺で書写された旨を記す...
顕昭『袖中抄』二十巻は一種の歌語辞典というべき書で、成立は文治年間(一一八五~一一八九)ごろと推される。和漢にわたる博引旁証ぶりが知られるけれど、類書からの孫引きも多い。小論は顕昭が利用した類書を明ら...
元禄期の連句作品を分析する作業の一環として、其角編『枯尾華』(元禄七年刊)に収められる、嵐雪系俳人による芭蕉追悼の「十月を」歌仙を対象とする。そして、その分析により、芭蕉流の手法(とくに前句と離した...
国語辞典の中には「賄う」の意味を、「限られた物資・費用などで何とか間に合わせる」としているものがあるが、それには疑問がある。「賄う」の用例を見て検討した。その意味は「必要なものを使える状態に用意した上...
本稿はJSPS科学研究費補助金基盤研究A(一般)「IBの理念を踏まえたカリキュラム・授業・評価の開発的研究」(研究代表者・棚橋健治)の交付を受けて進められた研究の成果を公表するものである
本稿は論文ではなく、歌舞伎竹本三味線奏者の野澤松也(のざわまつや)師からの依頼で創作してきた浄瑠璃のテキストを集成したものである。松也師からは江戸本所(東京都墨田区)に伝わる七不思議についての創作浄瑠...
application/pdfAA11551704-20130329-L1『百人一首』に「暁」は一例(三〇番)しか詠まれていないが、勅撰集の詞書に戻すともう二例(三六・七一番)が浮上する。さらに「あさ...
中国語の成語は、統語的振る舞いという点では日本語の成語や諺に比べてずっと活動的であり、学習者にとっては自発的にその用法を修得することが困難である。本研究では、名詞フレーズの形を取る成語(名詞性成語)を...
都市計画に対応する「まちづくり」という言葉は、下からの運動によって制度の欠陥を補う必要があった東アジア的事情から生まれ、少なくとも四つの源流を持つ。そのため定義が困難だが、本稿では一九七〇年代から継...
紀伊半島の南部の熊野地方は、東西海上交通の要衝である。しかしその沿岸にあった港津の姿は、史料不足から明らかにされて来なかった。またこの地域には中世城館が点在するが、その歴史も明らかではない。この稿では...
本稿の検討の対象は、代表訴訟が提起されその対象となっている会社の権利を会社が処分することができるかという問題である。 本稿は、第一に、この問題について通説的地位を占める処分否定説を検討する。処分否定...
新潟県内の仏像研究は主として奈良~室町時代の文化財指定作品を中心に進められてきたが、未指定の作品、とくに中近世の作品には一般的に知られていないものがまだ数多くある。本小論はこれまでに私が調査する機会に...
"本稿では2000年代以降、日本で広がった「ブラック企業」問題に焦点をあて、「ブラック企業とは何か」という問題について、既存の調査から概念整理を行った。 特に本稿ではブラック企業で行われているマネジメ...
「底角」は,中学2 年の図形領域で指導される用語である.この用語の定義は,着目している三角形が二等辺三角形である場合に定義される,いわゆる,“条件つきの定義”である.ところで,この用語の定義が条件つき...
どの時代においても"旧き良き時代の京都"が日一日と摩滅し、〈京都らしさ〉が無くなっていくのを多くの文学者が嘆いている。ここにはまず、〈ありうべき京都〉という像イメージがあり、時代が下るにつれそこから逸...
本稿では天野山金剛寺蔵『龍王講式』を題材に、本講式がさまざまな領域の言説を複合的に取り入れながら形成されたことを論じる。『龍王講式』は、延慶三年(一三一〇)の「請雨」に際して金剛寺で書写された旨を記す...
顕昭『袖中抄』二十巻は一種の歌語辞典というべき書で、成立は文治年間(一一八五~一一八九)ごろと推される。和漢にわたる博引旁証ぶりが知られるけれど、類書からの孫引きも多い。小論は顕昭が利用した類書を明ら...