本研究では、虚記憶の生起に、リスト内で呈示される、CL語(記銘時には呈示されないが、記銘時に呈示される単語と連想関係にある語)と連想関係にある項目(連想関係項目)の数が及ぼす影響について明らかにすることを目的とし、さらに、この連想関係項目数の効果に対して、CL語に対する意図的推測が影響を及ぼすか否かについて検討することを目的とした。このため、特定のCL語と連想関係にある10単語、8単語、6単語からなる単語リストをそれぞれ3リスト用意した。連想関係項目数が10単語に満たないリストについては、無関連項目を加えることにより、いずれのリストも10単語からなる構成とした。これらの9リストを一通りのランダムな順に記銘、自由再生し、すべてのリストの記銘、自由再生を終えた後で、再認課題を行うことを被験者に求めた。リスト構造に対する教示を行わない統制条件、リスト構造について教示し、CL語を意図的に推測するよう促すCL語推測条件、リスト構造について教示し、CL語をも呈示するCL語呈示条件の3つの条件を設定し、再認課題における虚記憶(CL語の誤った再認)の生起率を比較した。実験の結果、教示条件による効果は認められず、CL語推測条件およびCL語呈示条件においても、統制条件と同程度の虚記憶(虚再認)が生起していることが示された。一方で、連想関係項目数の効果は認められ、より多くの連想関係項目の存在が、より高い虚記憶の生起を促す傾向にあることが示された。The purpose of present study was to examine the effort of number of items having association with given critical lure word on th...
近年,論理的思考力や問題解決力などの高次の能力を測定する方法の一つとして論述式試験が注目されている.他方で論述式試験の問題として,得られる評点が課題の特性だけでなく評価者の特性にも依存し,これが受験者...
社会学的調査の一手法であるライフストーリー・インタビュー法は、インタビュアーとインタビュイーの相互作用を重視する。本稿は、対話的構築主義の立場から編まれたテキスト集(「医師の語り(2009)」)を二...
私が子育てひろばで収録してきたビデオテープには、母親が自分の子ども(言語能力が十分でない乳幼児)を「これ」と呼んでいるやりとりが若干ながら存在する。母親は何のためにこの指示表現を用いるのか。本稿の目的...
小中学校において「生命を大切にする教育」の充実が叫ばれているにもかかわらず、それと相反するような事件が後を絶たない。その原因は、こうした事件を引き起こした本人の問題だけでなく(1)家庭や社会において、...
最近、企業のネットワーク化が著しく発展・普及した。その結果、財・サービスの生産から販売に至るまでの過程で、スピード、距離、生産性、技術力などに飛躍的な発展が見られる。このような環境は従来の「働く」とい...
要旨 : 平成14年度から全面実施される新しい中学校学習指導要領の基本的なねらいは,生きるカの育成である。各学校がゆとりの中で特色ある教育の展開を工夫する必要がある。 附属中学校は,生徒の教育に関...
本研究は、新人・ベテラン日本語教師各10名に実際の授業をビデオで見ながら考えたことを口頭で再生してもらったプロトコルと、その直後に書いてもらった感想レポートとの比較により、日本語教師の実践的思考(教...
オフィスにおける会議やミーティングをビデオを用いて録画することに関する研究が行われている.ここでビデオを用いる主な目的は意思決定の過程を包括的に保存・伝達することであり,既存の文字ベースの議事録以上の...
本論考は,フィンランドの研究者が開発した「Nurse Competence Scale (NCS)」の日本語版作成までのプロセスを明らかにしたものである.NCS の翻訳は,本プロジェクトで開発した「看...
本論文では、1990年から2005年までの都道府県別/経営耕地規模別の農林業センサスを用いて、農地の転用期待が日本における稲作の経営規模およびその生産性に与える影響を構造型推計モデルによって定量的に分...
人はなぜ生きなくてはならないのかが、いま問われているのではないだろうか。出生率の低下がとまらず、それと呼応して世界でも類を見ない速さで高齢化が進んでいる。このままでは経済規模が縮小して産業が停滞するだ...
本稿は、中級程度の日本語知識を持つ理系留学生が専門分野の講義やゼミに参加する技能を獲得するために、専門授業に近い形で授業の教科書として用いることのできる専門科目のための日本語教材が必要であることを論じ...
前報(林原 2021)において論じたように、「女性は働くべきか否か」という問いは、この問いが論争的に解釈される文脈のもとで回答する限り、選択可能性命題(「働く」ことを選択できるにもかかわらず、少なから...
本稿の目的は、既存の社会変動論を変動現象の実態に即した理論へ近づけることである。まず、そもそも社会変動は起こりにくいものだということに注目し、次に、アノミー論や社会心理学の知見を援用し、社会変動の起こ...
いわゆる 「お絵かき」 と呼ばれる創造活動は,その導入容易性や社会的価値にも関わらず,苦手意識を持つ人が少なくない.そのため,今日まで描画技術の習得を支援する様々なシステムが研究開発されてきた.しかし...
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