研究成果の概要(和文):長久保赤水のご子孫宅から,新たな資料を約279点見出すことができた。科研メンバーならびに高萩市役所,長久保赤水顕彰会のご協力により,これらの資料整理と目録作成を完成させた。とりわけ,漢籍には赤水自筆の書き込みがあり,これらの解読を行った。また,赤水は同じ刊記の地図でも,何度も修正を施していたことが明らかになった。さらに赤水が地図作製に参考とした漢籍や地図の特定が進み,これらの資料と赤水作製地図における細部の異同を一部分析することができた。これらの新たな資料をさらに分析することによって,長久保赤水の地図作製過程を明確にしていくことができる。 研究成果の概要(英文):Roughly sketched maps and Chinese books, in total 279, were found from Sekisui NAGAKUBO’s descendant house. These maps and books were packaged on neutralized paper envelopes to preserve by KAKENHI members and a Takahagi City employee. And those were listed by a citizen. Sekisui’s memoranda in red ink on Chinese books were read. It became clear that Sekisui modified information on his map several times. Furthermore, Refereed maps and books were ident...
「ホスピタリティ」概念の受容と共に,「ホスピタリティ産業」の主張も見られ,既存の概念「接客業」を振り返ることが必要になった。本稿は文献調査をもとに,「接客業」という概念をめぐって,無償の「接客」行為が...
埼玉県越谷市本稿は「宮沢賢治文学における地学的想像力」というテーマの下に企図された、連作論文の一つである。これまで、(一)「基礎編・珪化木(I)及び瑪瑙」(「文学部紀要」文教大学文学部第21-2号)、...
埼玉県越谷市本号では和辻哲郎の藤岡蔵六の訳書批判にはじまる、いわゆる「藤岡事件」をまず詳説する。和辻がなぜ蔵六の処女出版に強い抗議の言説を叩きつけたのか、その疑問を解くためにいくつかの文献を発掘し、そ...
本稿は近時、大阪教育大学小野研究室蔵となった新出の大阪版おもちゃ絵資料を影印と翻刻によって紹介し、そこに摺られた歌謡の位置付けを行う論考である。おもちゃ絵は江戸時代末期から明治時代にかけて盛んに摺られ...
publisher奈良加太越の奈良道は、東海道の関宿から奈良へ入り、暗峠越えで大坂へと結ばれる街道である。もう少し詳しく、江戸時代の姿で紹介すると、伊勢国の関宿西の追分けから東海道と分岐し、かぶと西へ...
清浄華院の僧であった向阿によって著わされた 『帰命本願抄』、『西脇要抄』、『父子相迎』 のいわゆる三部仮名抄は日本の浄土教を代表する仮名法語である。その三部仮名抄には、必ずしも古写本が多くは残されてい...
本稿の目的は、「満洲国」の建国大学に在職した宮川善造に注目し、アジア・太平洋戦争期の「大日本帝国」の植民地の高等教育機関における地理学者の調査研究・教育活動の特徴、および彼らが果たした役割を考察するこ...
日本の中世の巷間を彩った室町小歌の代表的集成としては『閑吟集』『宗安小歌集』「隆達節歌謡」の三書がある。ところが近年、これに次ぐ第四番目の集成が出現した。昭和六十一年に東京神田の古書肆玉英堂の売立目録...
個人情報保護のため削除部分あり著者はわが国近代地理学の草創を一八○○年代のはじめにみとめるものである。この時期を代表する作品が「新訂万国全図」であって、漢・洋の諸資料をひろく捜集し、加うるにわが国本土...
埼玉県越谷市前号に続いて、ここでは藤岡蔵六の一高時代から東京帝国大学文科大学哲学専修を経て大学院・哲学研究室副手時代、そして欧米留学までを扱う。はじめに一高時代の芥川龍之介・井川恭・長崎太郎らとの友情...
本稿の目的は,近代京都を描いた大縮尺地図である京都市明細図の作製および利用過程の一端を明らかにすることである。そのため,原図の特徴と景観および作製年代,原図に上書きされた更新情報の内容と年代を検討した...
Publisher奈良源氏物語の「紅葉賀」の巻の冒頭で、桐壷帝の朱雀院行幸における試楽のことが語られ、源氏と頭中将が青海波を舞い、当日の見ものであったが、藤壷は「おほけなき心のなからましかば、ましてめ...
publisher奈良本稿ではとくに作成年代が不明とされる「町割図」の作成年代を明らかにする7)ことが目的であり、同時に作成年代が明らかな「町割図」を含めて再分類することも試みる。その方法としては、同...
埼玉県越谷市藤岡蔵六は芥川龍之介の一高時代の友である。東京帝大の哲学専修をトップで卒業、大学院に籍を置き、哲学研究室の副手をつとめたこともある。その後ドイツに留学、エドマンド・フッセルにつき、哲学研究...
Publisher奈良まちづくりとは一般的に「地域の住民が自分たちの意志と力で地域社会を豊かにする」という事であり、その背景には行政への住民参加が基軸にある。日本では、欧米に比して、古来から、上意下達...
「ホスピタリティ」概念の受容と共に,「ホスピタリティ産業」の主張も見られ,既存の概念「接客業」を振り返ることが必要になった。本稿は文献調査をもとに,「接客業」という概念をめぐって,無償の「接客」行為が...
埼玉県越谷市本稿は「宮沢賢治文学における地学的想像力」というテーマの下に企図された、連作論文の一つである。これまで、(一)「基礎編・珪化木(I)及び瑪瑙」(「文学部紀要」文教大学文学部第21-2号)、...
埼玉県越谷市本号では和辻哲郎の藤岡蔵六の訳書批判にはじまる、いわゆる「藤岡事件」をまず詳説する。和辻がなぜ蔵六の処女出版に強い抗議の言説を叩きつけたのか、その疑問を解くためにいくつかの文献を発掘し、そ...
本稿は近時、大阪教育大学小野研究室蔵となった新出の大阪版おもちゃ絵資料を影印と翻刻によって紹介し、そこに摺られた歌謡の位置付けを行う論考である。おもちゃ絵は江戸時代末期から明治時代にかけて盛んに摺られ...
publisher奈良加太越の奈良道は、東海道の関宿から奈良へ入り、暗峠越えで大坂へと結ばれる街道である。もう少し詳しく、江戸時代の姿で紹介すると、伊勢国の関宿西の追分けから東海道と分岐し、かぶと西へ...
清浄華院の僧であった向阿によって著わされた 『帰命本願抄』、『西脇要抄』、『父子相迎』 のいわゆる三部仮名抄は日本の浄土教を代表する仮名法語である。その三部仮名抄には、必ずしも古写本が多くは残されてい...
本稿の目的は、「満洲国」の建国大学に在職した宮川善造に注目し、アジア・太平洋戦争期の「大日本帝国」の植民地の高等教育機関における地理学者の調査研究・教育活動の特徴、および彼らが果たした役割を考察するこ...
日本の中世の巷間を彩った室町小歌の代表的集成としては『閑吟集』『宗安小歌集』「隆達節歌謡」の三書がある。ところが近年、これに次ぐ第四番目の集成が出現した。昭和六十一年に東京神田の古書肆玉英堂の売立目録...
個人情報保護のため削除部分あり著者はわが国近代地理学の草創を一八○○年代のはじめにみとめるものである。この時期を代表する作品が「新訂万国全図」であって、漢・洋の諸資料をひろく捜集し、加うるにわが国本土...
埼玉県越谷市前号に続いて、ここでは藤岡蔵六の一高時代から東京帝国大学文科大学哲学専修を経て大学院・哲学研究室副手時代、そして欧米留学までを扱う。はじめに一高時代の芥川龍之介・井川恭・長崎太郎らとの友情...
本稿の目的は,近代京都を描いた大縮尺地図である京都市明細図の作製および利用過程の一端を明らかにすることである。そのため,原図の特徴と景観および作製年代,原図に上書きされた更新情報の内容と年代を検討した...
Publisher奈良源氏物語の「紅葉賀」の巻の冒頭で、桐壷帝の朱雀院行幸における試楽のことが語られ、源氏と頭中将が青海波を舞い、当日の見ものであったが、藤壷は「おほけなき心のなからましかば、ましてめ...
publisher奈良本稿ではとくに作成年代が不明とされる「町割図」の作成年代を明らかにする7)ことが目的であり、同時に作成年代が明らかな「町割図」を含めて再分類することも試みる。その方法としては、同...
埼玉県越谷市藤岡蔵六は芥川龍之介の一高時代の友である。東京帝大の哲学専修をトップで卒業、大学院に籍を置き、哲学研究室の副手をつとめたこともある。その後ドイツに留学、エドマンド・フッセルにつき、哲学研究...
Publisher奈良まちづくりとは一般的に「地域の住民が自分たちの意志と力で地域社会を豊かにする」という事であり、その背景には行政への住民参加が基軸にある。日本では、欧米に比して、古来から、上意下達...
「ホスピタリティ」概念の受容と共に,「ホスピタリティ産業」の主張も見られ,既存の概念「接客業」を振り返ることが必要になった。本稿は文献調査をもとに,「接客業」という概念をめぐって,無償の「接客」行為が...
埼玉県越谷市本稿は「宮沢賢治文学における地学的想像力」というテーマの下に企図された、連作論文の一つである。これまで、(一)「基礎編・珪化木(I)及び瑪瑙」(「文学部紀要」文教大学文学部第21-2号)、...
埼玉県越谷市本号では和辻哲郎の藤岡蔵六の訳書批判にはじまる、いわゆる「藤岡事件」をまず詳説する。和辻がなぜ蔵六の処女出版に強い抗議の言説を叩きつけたのか、その疑問を解くためにいくつかの文献を発掘し、そ...