第IV章に於けると全く同様な方法を用ひて第V章に昭和4年6月2日伊勢灣口に起つた深發地震を定量的に調査した.此の地震に關しては始め鷲坂氏はB-型の地震であるとせられたに對し石本博士はP波初動「押し,引き」分布に關する限りA-型の機巧にて極めてよく説明出來る事を指摘されて.其の何れであるか問題視されて居たが本調査によりB-型機巧の方が簡單にP,S,兩波の初動方向,振幅等を説明出來る事が明になつた.然し乍ら石本博士によるA-型の機巧にてもP-波の説明には充分であり,S波初動も此の外に第2種のS-波を附加すれば説明出来ない事ではなく,前者との間の相違は僅である
筑波山地方は關東地方の他の場所に比較して地震を感ずる回数が甚だ多い.是等の地震の大半は筑波山附近,鬼怒川流域,霞浦附近,鹿島灘等に震央を有する.筑波山地方の地震動は極めて急激な振動を特徴とし,有感地震...
密度及び弾性常數の變り方が小さいとして彈性波の性質を調べて見た.波はその性質に従つて三種類に分類され,各々近似的に第2報で調べたと同様な形の方程式を満足する.三種類の波を假りにA型の横波,B型の横波,...
電源開發に伴う土木工事の費用が,少しでも節約できたら,それだけ安い電力が得られるわけで,アーチダムが研究されるのも,AEコンクリートが使われるのも,このような理由が,非常に大きい要素となつている。測量...
1.現在,發震機巧の説明に大體二つの型が認められる.一つは中村(左)博士,國富,本多學士等に依つて主張される断層の横辷りを以つて説明するものであり,他の一つは石本博士の提唱に依る四重源の假定と岩漿運動...
この前の報告でも述べたやうに,地球核が瓦斯體であると假定した場合に於ける瓦斯のポリトロープの状態の數理的研究を續けた.密度,壓力,縱波の速度の關係からポリトロープの指數はn=0・3位が適當してをる事が...
地球核が気體歌であらうか液體状てあらうかといふ問題,及びそれが液體状であるにしても,太陽から分隠せる大きな瓦斯球から直接液化したかそれとも別の瓦斯状のものから液化したかといふ問題に對する解答は非常にむ...
著者はかつて濱田から新發田に到る水準線路の變形を論じて約80km.の波長を有する隆起沈降の波の様なものがある事を指摘した.しかしこの變形が二次元的には如何なるものであるかは解らなかつた.共後宮部理學士...
水平動地震計の4/2次及3/2次の不安定を新しい上下動振動臺及びこの前からの水平動振動臺を用ひて確めた.このやうな不安定は普通の意味に於ける不安定即ち振幅が時間と共に際限なく増加する不安定ではないけれ...
震央距離10度附近に地震固體波の蔭が出來る事の説明を與へるために,ある深さの地層で波の屈折角が限界になるといふ考方と同じ深さで固體の粘性が少しく高くなるといふ考方との兩方を試みてみた.表面で一度も反射...
地震動の卓越周期は,工学的に問題になるMが6ぐらいより大きい地震については,各土地で固有の値となり,その値は,各土地の常時微動の頻度曲線の山になる周期と一致し,その地盤の固有周期にほぼ等しい.地震動の...
この論文は脈動を地表層の歪振動に閲係づけて,理論的に地表面の振動問題を取扱つたのである.表面に作用する力によつて起される不均質彈性體の振動問題については,既に西村學士の詳しい計算がある.筆者はこれと同...
前論文に於て地震に及ぼす雷雨並に低氣壓の影響の可能性に就いて既に研究された.之等の問題と關聯して今囘は,地震と雨雪量並びに氣壓及気温との關係を統計的に調査して見た.此問題は以前に大森博士が研究して東京...
平成29年9月14日(木), 於 : 京都大学化学研究所共同研究棟1階大セミナー室平成28年熊本地震により, 震源や断層付近を中心に盛土や河川堤防などの多くの土構造物に被害をもたらした。熊本城において...
無限に剛い基底上に任意の彈性を有する一つの層を置き,其の境面は密着してゐるとき,基底の物質は全然動かないものとして,その層に傳はる波動を考へてみた.單純に考へると,基底は全然運動しないから,その層を傳...
多数層から成る地盤に下方から垂直に無限長の単色弾性波が伝つて来る場合は分布常数線路に交流電圧が伝わる場合と同等であつて位置角の方法によつて計算することができる.特に地盤内の粘性による減衰が省略できる場...
筑波山地方は關東地方の他の場所に比較して地震を感ずる回数が甚だ多い.是等の地震の大半は筑波山附近,鬼怒川流域,霞浦附近,鹿島灘等に震央を有する.筑波山地方の地震動は極めて急激な振動を特徴とし,有感地震...
密度及び弾性常數の變り方が小さいとして彈性波の性質を調べて見た.波はその性質に従つて三種類に分類され,各々近似的に第2報で調べたと同様な形の方程式を満足する.三種類の波を假りにA型の横波,B型の横波,...
電源開發に伴う土木工事の費用が,少しでも節約できたら,それだけ安い電力が得られるわけで,アーチダムが研究されるのも,AEコンクリートが使われるのも,このような理由が,非常に大きい要素となつている。測量...
1.現在,發震機巧の説明に大體二つの型が認められる.一つは中村(左)博士,國富,本多學士等に依つて主張される断層の横辷りを以つて説明するものであり,他の一つは石本博士の提唱に依る四重源の假定と岩漿運動...
この前の報告でも述べたやうに,地球核が瓦斯體であると假定した場合に於ける瓦斯のポリトロープの状態の數理的研究を續けた.密度,壓力,縱波の速度の關係からポリトロープの指數はn=0・3位が適當してをる事が...
地球核が気體歌であらうか液體状てあらうかといふ問題,及びそれが液體状であるにしても,太陽から分隠せる大きな瓦斯球から直接液化したかそれとも別の瓦斯状のものから液化したかといふ問題に對する解答は非常にむ...
著者はかつて濱田から新發田に到る水準線路の變形を論じて約80km.の波長を有する隆起沈降の波の様なものがある事を指摘した.しかしこの變形が二次元的には如何なるものであるかは解らなかつた.共後宮部理學士...
水平動地震計の4/2次及3/2次の不安定を新しい上下動振動臺及びこの前からの水平動振動臺を用ひて確めた.このやうな不安定は普通の意味に於ける不安定即ち振幅が時間と共に際限なく増加する不安定ではないけれ...
震央距離10度附近に地震固體波の蔭が出來る事の説明を與へるために,ある深さの地層で波の屈折角が限界になるといふ考方と同じ深さで固體の粘性が少しく高くなるといふ考方との兩方を試みてみた.表面で一度も反射...
地震動の卓越周期は,工学的に問題になるMが6ぐらいより大きい地震については,各土地で固有の値となり,その値は,各土地の常時微動の頻度曲線の山になる周期と一致し,その地盤の固有周期にほぼ等しい.地震動の...
この論文は脈動を地表層の歪振動に閲係づけて,理論的に地表面の振動問題を取扱つたのである.表面に作用する力によつて起される不均質彈性體の振動問題については,既に西村學士の詳しい計算がある.筆者はこれと同...
前論文に於て地震に及ぼす雷雨並に低氣壓の影響の可能性に就いて既に研究された.之等の問題と關聯して今囘は,地震と雨雪量並びに氣壓及気温との關係を統計的に調査して見た.此問題は以前に大森博士が研究して東京...
平成29年9月14日(木), 於 : 京都大学化学研究所共同研究棟1階大セミナー室平成28年熊本地震により, 震源や断層付近を中心に盛土や河川堤防などの多くの土構造物に被害をもたらした。熊本城において...
無限に剛い基底上に任意の彈性を有する一つの層を置き,其の境面は密着してゐるとき,基底の物質は全然動かないものとして,その層に傳はる波動を考へてみた.單純に考へると,基底は全然運動しないから,その層を傳...
多数層から成る地盤に下方から垂直に無限長の単色弾性波が伝つて来る場合は分布常数線路に交流電圧が伝わる場合と同等であつて位置角の方法によつて計算することができる.特に地盤内の粘性による減衰が省略できる場...
筑波山地方は關東地方の他の場所に比較して地震を感ずる回数が甚だ多い.是等の地震の大半は筑波山附近,鬼怒川流域,霞浦附近,鹿島灘等に震央を有する.筑波山地方の地震動は極めて急激な振動を特徴とし,有感地震...
密度及び弾性常數の變り方が小さいとして彈性波の性質を調べて見た.波はその性質に従つて三種類に分類され,各々近似的に第2報で調べたと同様な形の方程式を満足する.三種類の波を假りにA型の横波,B型の横波,...
電源開發に伴う土木工事の費用が,少しでも節約できたら,それだけ安い電力が得られるわけで,アーチダムが研究されるのも,AEコンクリートが使われるのも,このような理由が,非常に大きい要素となつている。測量...