震央距離10度附近に地震固體波の蔭が出來る事の説明を與へるために,ある深さの地層で波の屈折角が限界になるといふ考方と同じ深さで固體の粘性が少しく高くなるといふ考方との兩方を試みてみた.表面で一度も反射しない波と反射した波とを比較すると何れの説でもよい事がわかるが,之に表面波までも入れて考へると固體の粘性に變化があるといふ説明の方が多少有理なやうである.地表から70粁までの深さでは粘性が1010 (C.G.S.)以下であるとし,70粁から100粁までは1010乃至1011とすればよい様である.又100粁よりも深い所では1010以下になり,それから下は深さと共に粘性が次第に滅少して1,000粁乃至2,000粁の如く深い所では105(C.G.S.)程度になるものと考へられるのである
著者はかつて濱田から新發田に到る水準線路の變形を論じて約80km.の波長を有する隆起沈降の波の様なものがある事を指摘した.しかしこの變形が二次元的には如何なるものであるかは解らなかつた.共後宮部理學士...
波長110kmのレーリー波の位相速度を,日本および米国の各地域について求めて,それと各地域のブーゲー異常との関係をみると,図1のようになる.著しいことは,日本と米国の点がはつきり2つにわかれること,両...
電源開發に伴う土木工事の費用が,少しでも節約できたら,それだけ安い電力が得られるわけで,アーチダムが研究されるのも,AEコンクリートが使われるのも,このような理由が,非常に大きい要素となつている。測量...
この前の報告でも述べたやうに,地球核が瓦斯體であると假定した場合に於ける瓦斯のポリトロープの状態の數理的研究を續けた.密度,壓力,縱波の速度の關係からポリトロープの指數はn=0・3位が適當してをる事が...
地球核が気體歌であらうか液體状てあらうかといふ問題,及びそれが液體状であるにしても,太陽から分隠せる大きな瓦斯球から直接液化したかそれとも別の瓦斯状のものから液化したかといふ問題に對する解答は非常にむ...
第IV章に於けると全く同様な方法を用ひて第V章に昭和4年6月2日伊勢灣口に起つた深發地震を定量的に調査した.此の地震に關しては始め鷲坂氏はB-型の地震であるとせられたに對し石本博士はP波初動「押し,引...
水平動地震計の4/2次及3/2次の不安定を新しい上下動振動臺及びこの前からの水平動振動臺を用ひて確めた.このやうな不安定は普通の意味に於ける不安定即ち振幅が時間と共に際限なく増加する不安定ではないけれ...
1.現在,發震機巧の説明に大體二つの型が認められる.一つは中村(左)博士,國富,本多學士等に依つて主張される断層の横辷りを以つて説明するものであり,他の一つは石本博士の提唱に依る四重源の假定と岩漿運動...
近年、アジア地域では急速な経済発展に伴う大気汚染が深刻化しており、エアロゾルによる大気汚染、特に大気下層の大気環境を把握することが重要となってきている。アジア大陸や都市域からの大気汚染の把握のため、2...
自然界にはさまざまな電磁現象がおこっている.地震の前後でも者しい電磁現象が観測されたという報告が数多くある.地震のおこる過程を電磁気学的立場から研究し,地震の前にどのような電磁現象が起こるかを明らかに...
私の最近の論文(地震の時間的並びに空間的分布に就て)に對する反駁論が英国のホイツプル博士によつて發表された.彼は私が世界地震に就て計算した處の或1個所から他の個所に移つた實際の地震の數と理論上豫期され...
地震のエネルギーといえば一般には地震波動のエネルギーと解される.そうきまつていればよいが,時には地震を起すに必要なエネルギーと解釈される場合もある.地震学上重要なものはむしろ後者で,地震波動のエネルギ...
地震動の卓越周期は,工学的に問題になるMが6ぐらいより大きい地震については,各土地で固有の値となり,その値は,各土地の常時微動の頻度曲線の山になる周期と一致し,その地盤の固有周期にほぼ等しい.地震動の...
地方の小規模私学における「教職課程」の在り方について,本学の1・2期生への取り組みを中心に振り返りながら考察した。「教職課程」を単なる「資格取得」のための課程としてではなく,「書く」「読む」「話す」の...
前論文に於て地震に及ぼす雷雨並に低氣壓の影響の可能性に就いて既に研究された.之等の問題と關聯して今囘は,地震と雨雪量並びに氣壓及気温との關係を統計的に調査して見た.此問題は以前に大森博士が研究して東京...
著者はかつて濱田から新發田に到る水準線路の變形を論じて約80km.の波長を有する隆起沈降の波の様なものがある事を指摘した.しかしこの變形が二次元的には如何なるものであるかは解らなかつた.共後宮部理學士...
波長110kmのレーリー波の位相速度を,日本および米国の各地域について求めて,それと各地域のブーゲー異常との関係をみると,図1のようになる.著しいことは,日本と米国の点がはつきり2つにわかれること,両...
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著者はかつて濱田から新發田に到る水準線路の變形を論じて約80km.の波長を有する隆起沈降の波の様なものがある事を指摘した.しかしこの變形が二次元的には如何なるものであるかは解らなかつた.共後宮部理學士...
波長110kmのレーリー波の位相速度を,日本および米国の各地域について求めて,それと各地域のブーゲー異常との関係をみると,図1のようになる.著しいことは,日本と米国の点がはつきり2つにわかれること,両...
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