本研究は、実社会と見立てた教室において異文化理解能力を身につけることができるか、すなわち、ピア・ラーニングという協働学習によって効果的な異文化間教育が行えるかについて考察したものである。2014年度前期に都内の大学で行われた上級読解の授業におけるピア・ラーニングでのやりとりを異文化接触場面でのやりとりとし、そこでとられた学習者の態度や語られた心境について記述し分析した。その結果、他者を認める姿勢、他者の立場への寄り添い、自己変容の受け入れ、「自分の見方が唯一の見方」という思考からの脱出、情況の客観視、といった、異文化理解で求められる態度・姿勢が観察された。さらには、当初人前での意見表明を躊躇していた学習者が、「異なりを受け入れてもらえる」との安心感から自らの意見表明ができるようになるなど、ピア・ラーニングを通じて、語学学習を超越した大きな学びを体験できたことが認められた。異なる文化背景を持つ学習者同士の教室内での意識的な接触により、異文化間教育が促進されることが示唆された
複式学級の理科授業で一つの学年を直接指導し、もう一方の学年が間接指導となる時、間接指導の学年では、危険性のある実験内容は行えない。また理科授業の導入部は直接指導する必要があるので、間接指導になる学年は...
40020424040本稿の目的は、プロジェクト型学習(複数の状況を横断することによる学習(越境的学習))を捉え、その変化・効果を問うための枠組みを求めて、評価の観点を学生の学び、成長感の振り返りと語...
本稿では、ナチス教員連盟が1933年4月に開催した第2 回の全国大会を契機として出した連盟の覚書と、ナチス教員連盟が発行した機関誌に掲載された2 編の論稿などを史料として、ナチス教員連盟が新教育運動...
異文化理解教育は「認知的局面」「感情的局面」「行動的局面」の3方向から総合的に行なうのが理想とされるが、一般にこのバランスが取れていないというのが現状だ。国際化の加速度的な進展の中で、時代は後者2側面...
本研究では,学校教育において協同学習が成立するか否かを分けるものについて,実践事例を通して考察を行った。実践事例は,失敗事例を中心に,本学教職大学院生によって挙げられたものである。事例のうち半分以上は...
学生と共同してつくる大学での授業のあり方について考察した。一方的に講義をするのではなく、班を使い、学生が楽しく主体的に参加するには、どのように講義を構想し、学びを展開したらよいのだろう。そこで、私は班...
海外留学には、異文化の中で人間関係を構築していく異文化間能力が必要不可欠であり、また言語を通じた異文化交流の促進を目的とする外国語教育においても重要な課題となっている。本研究では、外国人留学生が必要と...
本研究では、中学校や生徒の特性に応じた総合的学習の実践と生徒の変化とを、その実践例と、生徒の知的・発達的側面-「興味の広がり」と「主体性」-との関連を通して検討する。関東地方の二つの公立中学校の1、2...
奈良教育大学では総合演習としてフレンドシップ事業「夢化学21」を単位化している。2004年度は単位化して4年目で、理科専攻の学生と数学専攻の学生が受講し、活動を行った。例年通り4月から7月までの前期講...
小・中学校教諭や保護者を対象に,長崎大学公開講座「遺伝学講座Ⅱ-遺伝について楽しく学ぼう-」を企画し,実施した. 講座は講義とワークショップで構成した.講義では遺伝学の基礎(遺伝学の歴史,遺伝子とDN...
本研究では、優れた教師力の具体像に迫るため、M教諭が行なった教材コーディネーションの構造を明らかにするとともに、その基幹である「思い」を考察した。本研究のために実践を提供していただいたM教諭は、平成2...
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近年の数学教育における認識論的研究では,構成主義や相互作用主義,社会文化主義の協応(coordination)が議論されており,各種の認識論における社会的相互作用の機能のとらえ方が論点の1つになってい...
新・中学校学習指導要領では,国語科の目標として,「伝え合う」という学習活動が新たに盛り込まれた。「伝え合う」ための具体的な学習活動として,どのような活動が想定されるのだろうか。筆者は,伝え合いが実現で...
新・中学校学習指導要領では,国語科の目標として,「伝え合う」という学習活動が新たに盛り込まれた。「伝え合う」ための具体的な学習活動として,どのような活動が想定されるのだろうか。筆者は,伝え合いが実現で...
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