本稿では鴨社御厨であった近江国堅田について、その中世前期における漁撈活動の実態を琵琶湖の自然環境の視点から解明することを試みた。具体的には、水深一〇〇mにも及ぶ琵琶湖の湖底地形および魚類の生態行動と、堅田の漁撈技術段階とを照合し、中世前期の堅田の沖合域での漁法とその利用可能水深について明らかにした。本稿では、音羽庄や菅浦と堅田との漁業相論について分析し、堅田が中世前期から小糸網という独自の技術によって、稀少な秋冬期のフナを漁獲しえていたことを指摘した。さらに堅田は、より深い水域での操業が可能な延縄漁を併用することによって、一般荘民たちの及ばない沖合域で産卵期以外にも魚類を沖取りしていたことを明らかにした。中世前期以来、堅田のみが保持したこれら技術上の優位性に注目すれば、粟津・菅浦など他の供御人に比して堅田のみが琵琶湖漁業において突出した地位を持ちえた背景が理解されよう。Katata estate in the province of Omi is well known as having been a mikuriya, a specially designated estate to provide resources, of Kamo Shrine, but there has been debate about how to assess its fishing in the early medieval period. In previous scholarship there were some who took the position that saw it as a community with special privileges to fish freel...
西方に由来する玻璃の知識が東亜に流伝したのは早く戦国時代に遡るのであり、それがやがて日本にも浪及したことが今世紀の二十年代に入つてからの考古学上の発見例から推されてきた。この日本での古い玻璃の遺品は、...
従来、日本の近代における水利について論じる場合、その多くは農村における灌漑用水が主であり、都市において論じられることは稀であった。本稿で考察する琵琶湖疏水事業は、一八九一年に開始された京都市営の水利事...
臺灣位處於西太平洋颱風路徑影響範圍,經常遭受颱風及西南氣流所產生之豪大雨的威脅,若颱風豪雨期間遇上漲潮時段,容易形成海水倒灌造成更嚴重的災害。魚塭被認定為具有滯洪的特性,可是對於其較為詳細的研究資料卻...
本稿では漁業史からの環境史研究へのアプローチを試み、近世琵琶湖における蜆漁と採藻業という二つの漁業史料の新たな読み解きによって、山地までを含む琵琶湖南部の集水域における近世の人間活動と生態系の変化を解...
中世における日本列島の生業のあり方を考えるためには、陸域と水域とが不定期に可逆的に推移する水辺エコトーンという環境を視野に入れる必要がある。これまでの漁業史研究ではさして注目されていないが、流動する河...
本稿では水辺の近習資源とその用益権=「コモンズ」形成の歴史的過程を解明することを目的とし、近江国野洲郡兵主郷安治村と蒲生郡津田荘を事例に、中世前期以降のエリの共同用益とその展開について検討した。「コモ...
明治末年の沿岸水域における漁場用益形態は専用漁業権およびそれに伴なつて定められた入漁権、ならびに専用漁業権免許状に記された条件制限条項にもとづいて規制されていた。これらの用益権のうち慣行専用漁業権は従...
日本近世の海と幕藩領主層との関係を考える素材として鯨・捕鯨をとりあげる。大規模捕鯨業地域では、領主にとっての捕鯨業の経済的、軍事的意義が解明されているが、全国的にみると鯨をめぐる漁村や幕藩領主の動向に...
個人情報保護のため削除部分あり丹後宮津城下には、旧領主によって地先漁場における「特権漁業」の権利を下付されたという由緒をもつ漁師(宮津町漁師) が存在した。本稿は、一九世紀における宮津藩の漁政と、「特...
河内国狭山池を享保六年(一七二一) から預所とした狭山藩北条氏を取り上げ、治水の局面において、享保期の所領錯綜地域・上方における幕藩領主の支配形態を、大名預所と幕府広域支配との関係から検討した。一八世...
小型のスズメダイ科魚類であるシコクスズメダイ Chromis margaritifer とソラスズメダイ Pomacentrus coelestis の採餌様式について潜水観察と胃内容物調査および飼育...
1968年から1987年までの20年間、35万トンから47万トンの高い水準にあった瀬戸内海の漁獲量は、1987年以降、減少傾向を示している。海域の富栄養化に伴なって増え続けてきた漁獲量の動向からすると...
東亞黑三?和水毛花是鴛鴦湖生態保護區內?種優勢水生單子?植物,本文探討其所使用的光合作用途徑和其生?生態學。本文首先分析東亞黑三?(沉水植株、成熟植株?挺水部份和沉水部份、根)植體和水毛花挺水部份(稈...
2004年10月23日に大きな地震が新潟県で発生した。その地震は中越地震と名付けられ、新潟県の芋川流域を初め、多くの斜面崩壊.地すべりを起こした。斜面崩壊・地すべりは芋川の大量の不安定な土砂を結果とし...
北海道沼田町からは大型水生脊椎動物化石が多産し,それらの化石の時代論は細かく議論されている.その多くは鮮新世の幌加尾白利加層上部に由来する化石であり,同層の下部から産出した化石記録の報告は少ない.幌加...
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従来、日本の近代における水利について論じる場合、その多くは農村における灌漑用水が主であり、都市において論じられることは稀であった。本稿で考察する琵琶湖疏水事業は、一八九一年に開始された京都市営の水利事...
臺灣位處於西太平洋颱風路徑影響範圍,經常遭受颱風及西南氣流所產生之豪大雨的威脅,若颱風豪雨期間遇上漲潮時段,容易形成海水倒灌造成更嚴重的災害。魚塭被認定為具有滯洪的特性,可是對於其較為詳細的研究資料卻...
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従来、日本の近代における水利について論じる場合、その多くは農村における灌漑用水が主であり、都市において論じられることは稀であった。本稿で考察する琵琶湖疏水事業は、一八九一年に開始された京都市営の水利事...
臺灣位處於西太平洋颱風路徑影響範圍,經常遭受颱風及西南氣流所產生之豪大雨的威脅,若颱風豪雨期間遇上漲潮時段,容易形成海水倒灌造成更嚴重的災害。魚塭被認定為具有滯洪的特性,可是對於其較為詳細的研究資料卻...