個人情報保護のため削除部分あり一三世紀半ばの教皇インノケンティウス四世は、教皇による世俗支配の理論において決定的な一歩を踏み出したとされる教皇である。たしかに彼は、教皇権の優位を主張し、またリヨン公会議で皇帝フリードリヒ二世の廃位を宣言した。しかし、他方、彼は聖俗両権の並立をも承認していることが認められる。これらの一見相反する主張は、どのように両立するのであろうか。本稿では、彼の著作である『教皇令集五巻註解』や書簡を検討して、この教皇が教会法令、とくにインノケンティウス三世の教皇令を整理して霊的権力の世俗的領域への介入を一一のケースに限定し、また介入の根拠を教皇の世俗権力ではなく、霊的な義務に基づかせることによって、二つの主張を両立させたことを明らかにする。教皇による皇帝の廃位も、この理論を踏まえたものである。それは、教皇権の優位をはっきりと示すが、世俗権の一定の自律性をも保っていうのである。Pope Innocent IV (1243-54) is generally considered to be the pope who took the decisive step in the direction of papal temporal lordship. He ordered the dethronement of Emperor Frederik II at the Council of Lyon, a clear assertion of the superiority of papal power. However, he is also recognised as having held a dualistic theory of power. In this...
個人情報保護のため削除部分ありドイツのビザンツ研究者である H. G. Beck は、ビザンツ帝国の社会の特色を説明するにあたって社会的流動性の高さを重要なファクターとして考え、「従者団」という概念を...
Рассматривается формирование образа христианского императора Константина Великого в контексте процес...
The thematic of thesis is the spherical research of the controversy between pope John XII and some c...
個人情報保護のため削除部分あり八世紀末から九世期初頭にかけて、ビザソツ帝国の政情は大きく混乱していた。その背景には、相次ぐ政権交代などによる皇帝権力の弱体化とそれと対照をなす高官・高位保持者たちの政治...
個人情報保護のため削除部分あり十字軍について考える時、教皇を無視することはできない。十字軍を最初に提唱したのは教皇ウルバヌス二世であり、以後も教皇による召集が十字軍成立の第一のファクターであった。とい...
論文(Article)本小論ではパウロが性的不品行を忌避する理由について二つの論点から考察する。一つは性的不品行が強い汚染力を持っているということ。この理解は旧約聖書(特に祭司文書や神聖法集)や第二神...
イギリス宗教改革の本質は、イギリスにおける教会がローマの支配下から独立したということ、すなわち「イングランド国教会」の成立という点にある。本来ローマ教会に対し忠実であつたヘンリー八世が、このような革命...
In the Middle Ages in many regions of Europe the idea of the need to get out of the Pope’s power was...
個人情報保護のため削除部分あり一一世紀のフランスにおいては伯の法廷が次第と後退するのにともない、伝統的な法制的枠組みが法制外の要素に対してより開かれた性格をもった。この社会は一方で自由な交戦権に裏打ち...
Статья посвящена исследованию проблемы верховной власти во Вселенской Православной Церкви (ВПЦ). Акт...
This Article looks at the conflict between religious authority and liberal politics from a point of ...
個人情報保護のため削除部分あり十一世紀、ビザンツ帝国は異民族の侵寇と続発する貴族反乱によって内外から激しく揺さぶられ、減亡の危機に陥っていた。本稿の課題は、この時期の帝国政治の主役を演じたビザンツ貴族...
個人情報保護のため削除部分あり西欧封建制との比較史的観点から為されたJ・L・ラモントの考察以降、エルサレム王国史研究は国王・貴族関係の検討を中心に行われた。しかし、慢性的臨戦態勢、恒常的人力不足や一三...
個人情報保護のため削除部分あり一六世紀中葉のイングランドでは、大幅な聖職者の不足にみまわれ、宗教改革の進行にも少なからず影響を及ぼした。聖職者減少の原因としては、修道院解散などの宗教改革それ自体がもた...
This article is devoted to the study of the problem of the struggle between the Royal power and the ...
個人情報保護のため削除部分ありドイツのビザンツ研究者である H. G. Beck は、ビザンツ帝国の社会の特色を説明するにあたって社会的流動性の高さを重要なファクターとして考え、「従者団」という概念を...
Рассматривается формирование образа христианского императора Константина Великого в контексте процес...
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