本稿では、まず学習科学や認知心理学におけるcollaborative learningとcooperative learningの先行研究について分析し、両者の3点の相違点である、相互依存性の違い、基盤となる認識論の違い、知識構築の主体者の違い、を明らかにした。次に、8種の数学教育学術誌を基に、数学教育におけるcollaborative learning研究の1990年以降の調査を行い、collaborative learning研究の現状と課題について考察した。その結果、1990年以降の授業実践におけるcollaborative learning研究は20件であった。これらの先行研究は、collaborative learningを通して深化、育成できる知識、能力に関する研究、collaborative learningを生じさせるための研究、collaborative learningの構造に関する研究、collaborative learningとICT機器との関連に関する研究に分類された。collaborative learning研究の課題として、研究の量的な少なさとcollaborative learningの生じる条件についての研究の必要性、collaborationと知識の起源・発達の関連についての研究の必要性が挙げられた。In this research, at first, the previous work of collaborative learning and cooperative learning was investigated on learning sciences and cognitive psychology. It is clar...
これまでの高等学校における数学の授業では、教師による一方向的な講義の形式のものが多く見られる。これに対し、「生徒がわかったと実感することができるような授業を展開するためには、どのような教材を用い、どの...
現代社会における科学の急速な進歩などを考えると、数学的な知識や技能も大切であるが、思考、判断、表現などの能力の育成も極めて重要である。また自ら学ぶ意欲をもつとともに生涯学習という点においても、「数学的...
本稿では, 昭和43年度(1968年度)から平成12年度(2000年度)までに提出された, 広島大学大学院教育学研究科の教科教育学専攻数学教育学(数学内容学は除く)修士論文64編を対象にして, 各論文...
日本の算数・数学の授業は、おもに一斉授業での問題解決学習の形式をとる。この授業内で、具体的にどのような「個に応じた指導」がなされているかを明らかにすることは、重要な課題であろう。そこで本稿は、授業にお...
本稿の目的は, 「数学教育学」の今日の発展につながる過去及び現在を, 数学教育学に関する学術雑誌, 学位論文及び研究著書・論文等を通して振り返ることによって, これからの「数学教育学」の研究課題と方法...
本研究の目的は,算数の話し合い学習で形成すべき力量,そしてその力量形成に必要な構造的話し合い活動の指導のあり方を探索していくことであった。そのため小学校2年生の算数の協同問題解決場面を用いた相互作用の...
本稿では、算数の少人数習熟度別指導のコース別授業のあり方について、K府N小学校の「習熟度別指導における問題解決的な学習のパターン」1のモデルをもとに作成された授業を手がかりに分析、検証を行った。その結...
生涯学習ということが強く意識されるようになった今日,自己教育力の育成とあわせて子どもの主体的な学習が強調されてきた。この社会的動向は,今後,知識・理解,表現・処理の側面だけでなく,数学的な考え方,関心...
本研究は、児童が主体的に取り組む算数学習のあり方を追究するため、教師と学習集団によって協定される算数の学習規範がどのように内面化するのか、児童の様相からとらえていくことを目的としている。本稿では、先行...
おもに問題解決学習という形式をとる算数・数学の一斉授業において、「個に応じた指導」という視点からその特徴を分析することを目的とする。前稿では、研究方法として授業記録方法を開発し、これを使って知識変容に...
本研究では,初等教育において,学びと相互作用をもたらす協働学習とはどのような学習であるのか,その条件を相互作用の仕方と学びの過程から明らかにすることである。協働学習をもたらす条件を本研究においては課題...
本研究は,秋田県の小・中学校を中心に広く行われている「秋田の探究型授業」を授業改善の視点とし,高校数学の授業に活用する手立て等について検討した.具体的には,「本時の課題」を明確にするための手立て,学び...
昨今、学力崩壊が叫ばれ、『分数のできない大学生』に指摘されるように、学生の数学離れが問題となっている。では高校生は実際、数学の学習に対してどのような意識をもっているのだろうか。またその意識は、高校入学...
小学校算数科において、児童どうしで学び合うことは算数的活動に含まれる。学習指導要領等では、算数的活動の指導例が示されている一方、どのようにして児童の学び合いを支援するかという具体までは示されていない。...
本稿では、コミュニケーションを通して筋道を立てて表現する力を育成することを目指して、指導の方法を例示した。まずは、自分なりに言葉などで表現し、その表現が友達にとっても分かりやすいものにしていこうとする...
これまでの高等学校における数学の授業では、教師による一方向的な講義の形式のものが多く見られる。これに対し、「生徒がわかったと実感することができるような授業を展開するためには、どのような教材を用い、どの...
現代社会における科学の急速な進歩などを考えると、数学的な知識や技能も大切であるが、思考、判断、表現などの能力の育成も極めて重要である。また自ら学ぶ意欲をもつとともに生涯学習という点においても、「数学的...
本稿では, 昭和43年度(1968年度)から平成12年度(2000年度)までに提出された, 広島大学大学院教育学研究科の教科教育学専攻数学教育学(数学内容学は除く)修士論文64編を対象にして, 各論文...
日本の算数・数学の授業は、おもに一斉授業での問題解決学習の形式をとる。この授業内で、具体的にどのような「個に応じた指導」がなされているかを明らかにすることは、重要な課題であろう。そこで本稿は、授業にお...
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