(1)昭和31年5月は小麦の開花期(5月4~6日)より成熟期にかけて降雨,曇天多く,赤かび病の大発生を招いた.しかしその発病は初期の降雨に当つても発病は見られず,数回の降雨を経て5月20日以降に広く発病をもたらした. (2)赤かび病の最初に侵入発病した頴花には,葯骸の存在が認められた. (3)罹病小穂は他の健全小穂に比し,一見して不稔小穂に発病したかのような観を呈するが,これは粒が多量の水分を含み,その体積の最高に達した頃の粒が侵されると,間もなくその小穂内の全粒が枯死して粒の萎凋をもたらし,小穂全体が枯凋萎縮するためである. (4)1小穂内の発病源となつた頴花の位置を調査すると,品種間に相違がある.即ち1小穂当り4頴花以上を有する小穂を対象とし,この1小穂内の頴花を第1及び第2頴花群とそれより上位の頴花群とに区分した場合,第1及び第2頴花群に発病比率の高い品種(例:シラサギコムギ),第1及び第2頴花群より上位の頴花群に発病比率の高い品種(新中長,畠田小麦),両頴花群ともに発病の高い品種(アカツキコムギ)とに分けられた. (5)このような発病源頴花群の品種間差異は,そのまま頴花群別の葯骸残留状況と一致する.即ち第1及び第2穎花群に発病源となつた頴花の多いシラサギコムギは第1及び第2穎花群の葯骸残留率がそれより上位の頴花群に比して高く,その他の頴花群別発病の関係についても,頴花群別葯骸残留率と並行的関係にあつた.(6)粒の充実に伴う開頴現象によつて葯骸放出を行う品種(例えば新中長,畠田小麦など)にあつては,この結果からもその放出の程度によつて当然罹病の軽減をもたらすことが予想される
ブドウ,巨峰の強勢な新梢でははげしい花振い(開花期後の落果過多)が起きやすい. その結実を向上させるために,新梢の強い摘心(満開8日前)及びB-9散布(同14日前,2500ppm)を行い,小花の発育,...
霊芝菌糸体培養培地抽出物 (WER) は, 霊芝菌糸体を固形培地に接種し, 一定期間培養後, 子実体発生直前に培地と共に熱水抽出・凍結乾燥したものである。今回, 血糖値上昇に対するWERの影響を検討す...
これまで, 鹿児島県におけるスイゼンジナの害虫は5目13科17種が確認されていた.今回は調査地および栽培面積を拡大し, 鹿児島県内の12地点で害虫相の調査を行った.その結果, 3綱7目23科39種の加...
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ブドウ樹の炭水化物及び窒素の栄養に及ぼす地温の影響を明らかにするために,12月から加温した6年生の‘マスカット・オブ・アレキサンドリア’(H.F.台)について地温を13,20,27℃に調節した区及び加...
筆者等は水稲朝日に就いて穂孕期のものに潮風処理を行い,その塩分濃度が水稲の生育,特に子実の発育に及ぼす影響を調査し,更にその被害を軽減する方法に就いて次の結果を得た. (1)試験区は人工風洞内で風速1...
(1)本実験は甜菜の移植にあたり分岐根,いわゆる"たこ足"と称する太い分岐根の発生と苗令との関係を調査するために,特別の根箱にて苗を養成し,一定の苗令に達した時期に根を切断して分岐根の発生状況を調査し...
7月2日植えつけのサツマイモについて,飼料的利用の角度から,ツルとイモの収量を9月28日から11月25日の間6回収穫してその成分と収量を調査するとともに,ツルのサイレージをそれぞれの収穫の時期につくり...
本学部附属農場・果樹園装置化施設内の大温室における水分特性を中心とした土壌の物理性を明らかにするとともに,灌水試験によるブドウ,"マスカット・オブ・アレキサンドリア"樹の生育について調査した. 1)本...
1.前報10)の如く早期落葉の著しい葡萄樹について,葉中及び果粒中の無機成分の季節的消長と早期落葉との関係について考証した.1961年5月15日から11月1日まで15日おきに強勢樹,中勢樹及び弱勢樹に...
ハルガヤ,スゲ類が優占する山地放牧地においてディスクハローを用いた草地の簡易更新を実施し,放牧強度の違いが播種牧草の初期定着に及ぼす影響について検討した。更新地A(62a,北向き斜面)およびB(65a...
ガラス室栽培のブドウ,Muscat of Alexandriaの二期作栽培において,9月上旬に開花した二期作目の果房および果粒の大きさは,一期作目より著しく劣った. そこで,開花期の高温が結実性と果粒...
イチゴ果実の成熟様相を知るために,種々の作型の'宝交早生'を用い,果実の成熟に伴う呼吸,エチレン,アブシジン酸(ABA),糖,有機酸およびアスコルビン酸含量の消長を着色状態を基準にして調べた. また,...
ナカジロシタバの大量飼育の簡易化を図るため,インセクタF-II(日本農産工業(株)製)を基礎飼料とする人工飼料の調製を試みた。サツマイモ葉を熱風乾燥,煮沸後熱風乾燥および電子レンジ乾燥の3通りの方法で...
ブドウ,巨峰の強勢な新梢でははげしい花振い(開花期後の落果過多)が起きやすい. その結実を向上させるために,新梢の強い摘心(満開8日前)及びB-9散布(同14日前,2500ppm)を行い,小花の発育,...
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