Efficient production of itaconic acid with filamentous fungus by membrane surface liquid culture

  • 小田, 美穂||オダ, ミホ||Oda, Miho
  • 小栗, 萌||オグリ, モエ||Oguri, Moe
  • 金政, 真||カナマサ, シン||Kanamasa, Shin
Publication date
March 2017
Publisher
中部大学生物機能開発研究所

Abstract

イタコン酸は工業製品の原料として広く利用されている重要な有機酸であり,主に糸状菌(カビ)の一種である Aspergillus terreus により工業生産されている.微生物による物質生産には一般的に液体培養法が用いられる.これは炭素源濃度やpH,温度などの制御が容易なためである.他方,糸状菌の培養法の特徴として固形培養法が挙げられる.糸状菌では,生産物によっては生産性が高くなる固形培養が工業生産に用いられてきたが,生産物の回収法や精製法が課題である.固形培養と液体培養の両方の特徴を有する培養方法として液体培地とメンブレンフィルターを用いた膜面液体培養法が存在する.本法の利点は,培養制御や生産物の回収・精製が容易であり,さらに菌体を膜ごと回収して繰り返し培養に供することが可能なことである.本研究では,簡易な膜面液体培養器を試作して本菌の培養を行ったところ,最大 16.0 g/L のイタコン酸生産に成功した.また,繰り返し培養による生産性評価についても行った

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