モータリゼーション化による都市構造の変化と同様に,インターネットの発展は都市構造を根本的に変化させる可能性がある.今後はそのようなネットからの影響にも配慮した「ネットコンシャスなまちづくり」が必要となる.本調査報告ではサイバー化が進んだ人々の交流スポットを捉えるために,SNS上のチェックインスポットの分布や量を把握し,都市マスタープランに示されている拠点エリアと,チェックインスポットとの対応関係について詳細に分析を行った.その結果,チェックインスポットが拠点エリアに集積している都市,すなわちサイバー化が進展したとしても,都市機能誘導地区の整備とは矛盾しないと類推される都市が存在することが明らかとなった.一方でチェックインスポットが拠点エリアに集積していない都市も存在しており,このような都市においてはネットコンシャスという観点から,集約化を進めるための対策が必要になると言える.Just as motorization has altered the urban form, the growing popularity of the internet is likely to transform the urban form again to a fundamental degree. An "internet-conscious city plan" that includes such a transformation must be considered. This study specifically addressed check-in actions on SNS for records of special experiences, and systematical...