環太平洋大学体育学部における中・高保健体育科教員養成に向けた「キャリア形成」に関する実践（1） ― 2019年度前期における実践の現状と課題 ―

本報告は，2019年度前期における，環太平洋大学体育学科「ゼミナールⅠ（教員養成コース）」（本授業）の実践報告である。2019年度より体育学科全体のゼミナールの体制が大きく変更となった。３年次配当の本授業では，特に教職に就くことを希望する学生のキャリア教育を実施している。しかしながら，これまでキャリア教育として不十分な点が多くあった。そうしたこれまでの課題を踏まえ，2019年度前期では，明確な評価可能な目標を立て，それらを学期末にどれくらい到達できたか評価し，改善していく一連のサイクル（PDCAサイクル）の確立を目指した。評価のためのアンケートでは，約７割の学生が授業に対して満足しているものの，教員適性の把握や，具体的な教員の専門性を獲得できたとは感じていないことが明らかとなった。今後はそうした評価結果を踏まえ，2019年度後期の授業に向けて改善を図る予定である