【摘要】葉やけを生じやすい品種バートレットの枝に着生したままの葉の蒸散について調査を行った.また梅雨終期に数種の落葉果樹の葉の蒸散抵抗を,試作したGRIEVE型の気孔計を用いて測定した.さらに蒸散を阻止した葉と,蒸散が行われている葉の温度差から蒸散速度を推定するIMPENSらの方法にもとずいて,着生葉からの蒸散速度を測定した.その結果を要約すると次のようである.梅雨終期におけるバートレツトの新しょう基部着生葉の蒸散抵抗の変動範囲は他の落葉果樹のそれに比較して著しくせまかった.ミスト室で長期間高湿度条件下においた後,急に野外の干天下にさらしたバートレットの新しよう基部着生葉からの蒸散速度は,他の西洋ナシ品種に比較して著しく高かった.バートレットの葉の日中の蒸散量はラ・フランスの同じ部位の葉の約3倍であった.この測定中にバートレットの多くの葉に葉やけが発生した.異常なほどに速い乾燥速度を示したバートレツトの切断葉ならびに水分不足状態においた葉に開孔型気孔が多くみられたことを前報までに報告したが,着生葉をもちいて得られた今回の実験結果はそれらの傾向とほぼ一致した.46
【摘要】本論文は水稲の生育経過にともなう水田徴気象の推移を群落構造の相異と光および温度の面から明らかにすると共に,水田徴気象に対する灌漑水の意義ならびに水稲の体温に及ぼす影響を究明したものである.1)...
【緒論】酸性土壌の分布は広く,そこにおける作物の生育は不良なためにその対策技術が要望されている.しかし酸性土壌における作物生育の阻害要因の実態については未だに不明な点が多い. 酸性土壌においては,水素...
【摘要】 静水池水叩きの長さ節減を計るため段落水脈裏面における圧力を変化させ,あるいは無気層状態として実験を行った.研究の成果を列記すると次の通りである.1)段落水脈裏面が通気あるいは無通気の場合,落...
【摘要】トマト栽培種の葉肉プロトプラスト培養の効率化を図る目的で,栽培種の“強力東光を主な供試材料として,その幼苗の子葉にプロトプラストを単離する前に行う処理(以下,前処理と称する)が子葉プロトプラス...
西洋ナシ(P.Communis)の‘Bartlett\u27ほかいくつかの品種においては,葉が夏から秋にかけて,きわめて短時間内に黒褐色に変り,ついには落葉してしまう現象がみられる.従来との現象は葉や...
【摘要】蒸散に対して大きな影響を有する葉の気孔の開閉機能の異常が,西洋ナシの葉やけの内的原因であることはすでに報告された.その外的条件となる,蒸散を促進する気象条件について調査する必要がある.本報告で...
【摘要】葉やけを防ぐ方策の一つとして,発生助長要因の把握とその回避が必要であり.具体的には葉水分の調節が考えられる.本研究では,樹体あたりの平均的W.S.D.の推定方法として,不均一葉集団からの比例抽...
【要約】葉やけの発現性のそれぞれ異なる品種の葉を供試し,水湿と光条件が気孔の開閉機能におよぼす影響を調査した.葉面の蒸散抵抗の測定には,VAN BAVEL型の蒸散抵抗計を用いた.その結果の要約は次のよ...
【摘要】一般にアスパラガス(Asparagus officinalis L.)では雄株の方が雌株より生産性が良いことが知られている.このことは同じ雌雄異株植物である山菜のシオデ(Smilax old ...
【摘要】山形県下の豪雪地帯スギ林を対象に航空写真による本数測定を行ない,つぎのような若干の知見を得た.i)測定者5名中1名と4名に測定精度がわかれた.回帰式の残差の百分率標準誤差は前者で19%,後者で...
【摘要】東北日本海沿岸地方は,広域にわたる砂丘地帯であり,砂防のためグミその他の植物が植えられている.また,気候も内陸地方や太平洋沿岸とは異なり独特である.このような環境条件で,如何なる種類の酵母が植...
【摘要】 本実験は大豆の開花に及ぼす温度及び日長の影響を明らかにする目的で1955年及び1956年の2年に亙り行なわれた.1955年は山形大学農学部の圃場で5種の生態型に属する17品種の大豆を供試して...
【摘要】この報告は,甘果オウトウ種子の発芽に関する基礎資料を得るため,果実の発育にともなう核(内果皮)の発育の過程および完熟した核の組織構造を組織学的に観察し,種子発芽との関係について若干の考察を行っ...
【摘要】 密度勾配の乱れに与える効果の基本は乱れの渦の縮小であると云う考えの下に,渦の縮小と拡散量との間の関係,その渦縮小が乱れエネルギーの平衡に及ぼす効果,及び密度勾配下に於てもエネルギー平衡を許す...
水生植物の嫌気土壌(湛水土壌)耐性についての生理生態学的研究は,これまでシュートを介した大気からの根への酸素供給(給気)や根の呼吸による酸素消費,根からの放射状酸素放出(ROL)がそれぞれ評価されてき...
【摘要】本論文は水稲の生育経過にともなう水田徴気象の推移を群落構造の相異と光および温度の面から明らかにすると共に,水田徴気象に対する灌漑水の意義ならびに水稲の体温に及ぼす影響を究明したものである.1)...
【緒論】酸性土壌の分布は広く,そこにおける作物の生育は不良なためにその対策技術が要望されている.しかし酸性土壌における作物生育の阻害要因の実態については未だに不明な点が多い. 酸性土壌においては,水素...
【摘要】 静水池水叩きの長さ節減を計るため段落水脈裏面における圧力を変化させ,あるいは無気層状態として実験を行った.研究の成果を列記すると次の通りである.1)段落水脈裏面が通気あるいは無通気の場合,落...
【摘要】トマト栽培種の葉肉プロトプラスト培養の効率化を図る目的で,栽培種の“強力東光を主な供試材料として,その幼苗の子葉にプロトプラストを単離する前に行う処理(以下,前処理と称する)が子葉プロトプラス...
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【摘要】葉やけを防ぐ方策の一つとして,発生助長要因の把握とその回避が必要であり.具体的には葉水分の調節が考えられる.本研究では,樹体あたりの平均的W.S.D.の推定方法として,不均一葉集団からの比例抽...
【要約】葉やけの発現性のそれぞれ異なる品種の葉を供試し,水湿と光条件が気孔の開閉機能におよぼす影響を調査した.葉面の蒸散抵抗の測定には,VAN BAVEL型の蒸散抵抗計を用いた.その結果の要約は次のよ...
【摘要】一般にアスパラガス(Asparagus officinalis L.)では雄株の方が雌株より生産性が良いことが知られている.このことは同じ雌雄異株植物である山菜のシオデ(Smilax old ...
【摘要】山形県下の豪雪地帯スギ林を対象に航空写真による本数測定を行ない,つぎのような若干の知見を得た.i)測定者5名中1名と4名に測定精度がわかれた.回帰式の残差の百分率標準誤差は前者で19%,後者で...
【摘要】東北日本海沿岸地方は,広域にわたる砂丘地帯であり,砂防のためグミその他の植物が植えられている.また,気候も内陸地方や太平洋沿岸とは異なり独特である.このような環境条件で,如何なる種類の酵母が植...
【摘要】 本実験は大豆の開花に及ぼす温度及び日長の影響を明らかにする目的で1955年及び1956年の2年に亙り行なわれた.1955年は山形大学農学部の圃場で5種の生態型に属する17品種の大豆を供試して...
【摘要】この報告は,甘果オウトウ種子の発芽に関する基礎資料を得るため,果実の発育にともなう核(内果皮)の発育の過程および完熟した核の組織構造を組織学的に観察し,種子発芽との関係について若干の考察を行っ...
【摘要】 密度勾配の乱れに与える効果の基本は乱れの渦の縮小であると云う考えの下に,渦の縮小と拡散量との間の関係,その渦縮小が乱れエネルギーの平衡に及ぼす効果,及び密度勾配下に於てもエネルギー平衡を許す...
水生植物の嫌気土壌(湛水土壌)耐性についての生理生態学的研究は,これまでシュートを介した大気からの根への酸素供給(給気)や根の呼吸による酸素消費,根からの放射状酸素放出(ROL)がそれぞれ評価されてき...
【摘要】本論文は水稲の生育経過にともなう水田徴気象の推移を群落構造の相異と光および温度の面から明らかにすると共に,水田徴気象に対する灌漑水の意義ならびに水稲の体温に及ぼす影響を究明したものである.1)...
【緒論】酸性土壌の分布は広く,そこにおける作物の生育は不良なためにその対策技術が要望されている.しかし酸性土壌における作物生育の阻害要因の実態については未だに不明な点が多い. 酸性土壌においては,水素...
【摘要】 静水池水叩きの長さ節減を計るため段落水脈裏面における圧力を変化させ,あるいは無気層状態として実験を行った.研究の成果を列記すると次の通りである.1)段落水脈裏面が通気あるいは無通気の場合,落...