An Inter-Disciplinary Integration on the Natural Science and Socio-Economic Approaches to the Value Evaluation of the Tidal Flat

本研究では,自然干潟のもつ9つの機能・価値(生物生産機能,海水(水質)浄化機能,気候緩和機能,大気浄化機能,渡り鳥の採餌・中継地機能,レクリエーション提供機能,環境学習・教育提供機能,文化・伝統継承機能,自然景観保全・提供機能)を東京湾・盤洲干潟を事例に整理し,明確にした。 一方,干潟の価値評価については,自然科学的評価と社会経済的評価が考えられるが,両評価は個別に行われることが多いことから,両評価の学際的統合化を試みた。 また,21世紀における盤洲干潟の保全のために,小櫃川河口干潟の千葉県自然環境保全地への早期指定の実現,木更津市小櫃川河口干潟保全基金の有効活用,盤洲干潟における持続可能な漁業と渡り鳥(水鳥)との共生共栄についての問題提起と具体的な政策提言を試みた