本稿は、これまで人文科学において広範に実践されてきた「文化的研究(Cultural Studies)」の在り方について検証している。自然科学における実証と異なり、人文科学における論証は、なるほど厳密な客観性を要求されない場合が往々にしてある。したがって、ある社会における文化と別の社会における文化に、あるいは一つの社会における複数の文化の相違に個別性と連続性を見出しつつ、それらの問題を文化の問題として論じることには、それなりの学問的価値はあるだろう。しかし、Bill Readingsが指摘するように、個々の集団間の差異性と連続性の問題を「文化」という観点から総括してしまうことには議論の余地がある。なぜなら、それは否定的な意味における還元主義的な論法となる危険性があるからである。一方、社会科学においても還元主義的な論法は存在する。たとえば、新古典派経済学は、社会における人間の活動を利益の追求または最大化という観点のみから説明する傾向がある。かくして本稿は、人文科学(例えば文学)と社会科学(例えば経済学)の学際性を図る際には、それら学際的研究の個々が「特殊(specific)」であるべきであり、学際性を総括的な概念としてではなく、永続的に追求されるべき概念として捉えることを提唱している
今回の調査は、担当する「教養セミナー」のA-2クラスを対象として取り上げた。本セミナーでの学習は、”医療現場の担い手たちに関する学習”を年間のテーマとして掲げたことから、主として医療と福祉の関わりが、...
近世の国学はこれまで、倫理思想史、政治思想史、文学史、歌学史などの諸側面から研究の蓄積がなされてきた。しかし、近世の国学は、これら諸領域からの研究によっても明らかにしえない側面が少なからずある。では教...
次期学習指導要領の改訂は、能力論を中心に編成されることが見込まれている。そこで、家庭科の今後の方向性を検討するためには、まず家庭科という教科を通して「生きる力」のどのような能力が育成されているのかを明...
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本研究は、日本語の程度副詞「とても」「非常に」「きわめて」について、国立国語研究所が作成・公開している『現代日本語書き言葉均衡コーパス』(BCCWJ)の教科書コーパスを用いて、出現回数、文末文体、学...
近年、家族法の分野についても最高裁判所が少数者の人権に配慮した判決を下すことを期待する声が高まっており、その方途の一つとして国際人権規範の積極的な活用が提唱されている。しかし、二〇一五年の夫婦同氏制...
学校における教科教授は,社会文化的に組織化された活動であり,そこにおいて人間発達の社会文化的組織化がなされる一つの形態である。本論文では,学校教科教授を社会文化的実践活動としてとらえる観点を示し,教科...
Social networking service(以下SNS)は他者とのコミュニケーション、日記を書くための媒体として広く利用されている。当科患者におけるインターネット利用状況、SNS利用状況を知り...
「日本国との平和条約」の発効により、日本国は主権を回復するとともに、その領土と国民の範囲が確定した。いわば国家の三要素が形成されたのである。これを憲法からみれば、日本国憲法の最高法規性が確立するとと...
本研究は、治療食患者の特定場面における食摂取に対する対処行動の実態を調査した。対象は、A総合病院に入院して治療食をとっている男性14名、女性17名とした。質問内容は、①制限されている食品を食べたい時、...
被虐待児の発見・対応をめぐる教育現場と地域との連携は、学校教師の役割にとって特殊な家族内で生じる心 の問題への介入策ではなく、今日喫緊に求められる教育上の課題解決には欠かせない方途といえる。にもかかわ...
国立教育研究所(平成13年1月からは「国立教育政策研究所」)では、平成10,11年度に「学級経営研究会」が行った文部省の委嘱研究「学級経営の充実に関する調査研究」を引継ぎ、新たに「学級経営研修の在り方...
本論文は中学校のカウンセリング活動の中でよく見られる女子生徒のリストカットの事例からスクールカウンセラー(以下SCと略す)の学校全体に対する支援活動の実際を紹介し、支援方法について検討する。この実践的...
音楽は時間芸術である。音楽は絵画のように空間に留まる事なく未来へ向かって流れて行く。そして、今一瞬流れた音は消え去り、二度と戻っては来ない。この様な特性を持つ音楽を鑑賞するにはどれだけ一瞬に流れ去った...
充実した自然体験活動を効果的に学習活動へと結びつけることは重要であるが、その実施にあたっては困難な点も多い。ここでは、次の3点(①複雑・多様な自然を読み解くこと難しさ、②効果的な活動フィールドの選定、...
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