A Readeing of the Report of the University Council

埼玉県越谷市文教大学は、建学の精神「人間愛の教育」に象徴されるように、貧しくとも、精神的には豊かで心暖まる大学である。しかし、今、短期大学部の定員割れに見られるように、存立の危機に立たされている。この危機の原因は、学園の財政基盤の脆弱さ、「守秘義務」に象徴される理事会運営の不健全さ、及び全体としての入学志願者の減少、にある。本稿では、大学審議会答申『21世紀の大学像と今後の改革方策について―競争的環境の中で個性が輝く大学―』の指摘を踏まえて、文教大学のありうべき改革について私見を述べた