The beginning of the Japanese colonial local administration and the Taiwanese local elites : the local society in Tainan under the period of change rule system

本稿は、帝国日本が台湾で植民地統治を開始した際の状況を、台南民政支部・安平民政出張所などの台南地域の地方行政機関と、台湾人事務取扱委員・保安局評議員・安平六社社長などの下級行政補助的機関に関わった台湾人名望家層の動向に着目し、主に「台湾総督府公文類纂」を用いながら検討する。その際には、地方行政を、上から与えられる固定的なものとして捉えるのではなく流動的なものであり、台湾人名望家の存在を無視しえないものとして検討する。また、台湾人名望家自身の作成した文書を検討することにより、台湾人社会の主体的な台湾人社会の動向や意識を台南に即して明らかにする。這篇論文利用〈台灣總督府公文類纂〉,探討在台灣帝國日本開始殖民地統治的狀況,著眼兩個角色 : 一、台南民政支部和安平民政出張所等等的在台南地域的地方行政機關,二、有關台灣人事務取扱委員和保安局評議員、安平六社社長等等的下層行政機關的台灣人名望家。這篇看地方行政的結構不是從上層行政提供的堅固的,而是有台灣人名望家的影響且變化不定的。而且透過分析台灣人名望家親手寫過的檔案,探討該時代在台南台灣人社會的自主行動和意識。論説(Article