商家の別家制度は、幕末・維新期の社会情勢や経済状況の変化に伴って維持・存続が困難となり、商家ではその廃止が急がれた。しかしながら、その廃止時期や廃止に至るまでの過程は一様ではない。小稿で取り上げた杉浦三郎兵衛家(屋号、大黒屋)は、寛文3年(1663)創業の京都の呉服商である。同家では二代目の頃に別家制度が採られたと見られ、それ以降明治期も維持され、現段階では大正後期に制度が存続されたことを確認している。小稿は、同家の別家制度が明治期にどのように変化したか、またその要因は何であったかを考察したものである。Sugiura Daikokuya (屋号: Daikokuya.店主:Sugiura, Saburobe) was a well known merchant house in Kyoto,dealing in Gohuku (Kimono fabric), Futomono (cotton) and Komamono (notions). The purpose of this paper is to examine how the Bekke-system of Daikokuya was changed during the Meiji era.論説(Article
日清戦後,新たな局面を迎えた日本資本主義は,企業勃興に伴い全国的に数多くの普通銀行を生み出した。河内地方でも,明治18~33年にかけて小規模な普通銀行の濫設をみた。設立資本・店舗網・営業地盤どれをとっ...
本論文は、柿右衛門様式を他と区別し特徴づける最も重要な要素として文様・構図を挙げ、寛文から享保期(1661~1736年)における柿右衛門様式のその源を明らかにすることを目標としたものである。柿右衛門様...
publisher奈良平成二年五月、平城京の左京三条四坊六坪を発掘調査していた奈良市埋蔵文化センターは、一基の興味深い井戸を発見した。大木を二つに割って真ん中を創り抜き、それらを合せた一種の創り抜き井...
前号(78号)に引き続き、京都商人杉浦大黒屋の別家制度について検討したものである。江戸期の商家大店では、経営規模の拡大や業務の多様化・複雑化に伴い、店舗の管理業務は経験を積んだ上級の奉公人に委ねられて...
杉浦三郎兵衛家(屋号、大黒屋)は、京都に本拠を置き、呉服太物小間物類を取り扱った商人である。大黒屋は寛文3年(1663)の創業以来、江戸期には京店(本店かつ仕入店)・江戸石町店(販売店:寛文8年(16...
饗庭又兵衛(屋号、大黒屋)は、江州高島郡霜降村(現、滋賀県高島市新旭町)出身の商人で、京都の商家大黒屋(杉浦三郎兵衛家)の別家の一人である。初代又兵衛は、18世紀の初め頃、江戸富沢町で古着商として独立...
2010年度~2012年度科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究)研究成果報告書本研究は、明治期の銅版画による商家営業案内等の目録を整備し、これを主資料として、商家の活動形態、建築形態を把握し、情報伝達手段...
北海道大学「旧札幌農学校第2農場」敷地内にある穀物庫は、1877(明治10)年に建築されたとされる札幌農学校農黌園玉蜀黍庫を1911(明治44)年に現在地に移転改築したもので、そのバルーンフレーム構法...
明治建築,あるいは明治洋風建築が時代の脚光を浴びている.一つは明治百年という懐古や反省の対象として,一つは急速に進行する都市化に抗しきれずに取りこわされてゆく文化財の消滅を惜しむ立場からである.それぞ...
本論焦點集中在日本近世(17世紀至19世紀)百姓一揆的研究,並以佐倉惣五郎為例。佐倉惣五郎事件發生於1653(承應二)年,名主惣五郎代表佐倉藩的百姓進行越訴,主要訴求為降低過高的賦稅。 175...
旧仙台藩領を例として,明治前期における集落の規模,数,機能の相互関係に及ぼす近世の影響について考察した。順位規模曲線によれば旧城下町仙台の優位性はうかがわれるが,地方知行制が行われていたため小城下町的...
日本の行政機関等における公文書の管理は、歴史的に見て、国の政治制度と密接に関わりながら変遷して来た。1885年、太政官制度から内閣制度への移行という政府機構の大きな変革があった。この時、内閣と各省に記...
本稿において,佐賀県武雄市に保存されている江戸寛政期の資料を中心に紹介する。この資料は,旅日記の形式による雑記帳(寛政七年),薬の資料(天保九年)など多様である。今回,廃棄を免れ現存する資料の全てにお...
はしがき 1 地域における文明開化の位相 : 出雲地方の散切頭を事例に 勝部眞人 4 回船問屋藤間家経済活動のの歴史的背景 相良英輔 19 産業関係史料翻刻 相良英輔 和田美幸 23 島根県簸川郡(現...
前期的商業資本とともに「資本の洪水前的形態」(antediluvianische Formen des Kapitals)に属する高利貸付資本は,商品取引と貨幣の一定の発展以外に,自己の実存に必要な条...
日清戦後,新たな局面を迎えた日本資本主義は,企業勃興に伴い全国的に数多くの普通銀行を生み出した。河内地方でも,明治18~33年にかけて小規模な普通銀行の濫設をみた。設立資本・店舗網・営業地盤どれをとっ...
本論文は、柿右衛門様式を他と区別し特徴づける最も重要な要素として文様・構図を挙げ、寛文から享保期(1661~1736年)における柿右衛門様式のその源を明らかにすることを目標としたものである。柿右衛門様...
publisher奈良平成二年五月、平城京の左京三条四坊六坪を発掘調査していた奈良市埋蔵文化センターは、一基の興味深い井戸を発見した。大木を二つに割って真ん中を創り抜き、それらを合せた一種の創り抜き井...
前号(78号)に引き続き、京都商人杉浦大黒屋の別家制度について検討したものである。江戸期の商家大店では、経営規模の拡大や業務の多様化・複雑化に伴い、店舗の管理業務は経験を積んだ上級の奉公人に委ねられて...
杉浦三郎兵衛家(屋号、大黒屋)は、京都に本拠を置き、呉服太物小間物類を取り扱った商人である。大黒屋は寛文3年(1663)の創業以来、江戸期には京店(本店かつ仕入店)・江戸石町店(販売店:寛文8年(16...
饗庭又兵衛(屋号、大黒屋)は、江州高島郡霜降村(現、滋賀県高島市新旭町)出身の商人で、京都の商家大黒屋(杉浦三郎兵衛家)の別家の一人である。初代又兵衛は、18世紀の初め頃、江戸富沢町で古着商として独立...
2010年度~2012年度科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究)研究成果報告書本研究は、明治期の銅版画による商家営業案内等の目録を整備し、これを主資料として、商家の活動形態、建築形態を把握し、情報伝達手段...
北海道大学「旧札幌農学校第2農場」敷地内にある穀物庫は、1877(明治10)年に建築されたとされる札幌農学校農黌園玉蜀黍庫を1911(明治44)年に現在地に移転改築したもので、そのバルーンフレーム構法...
明治建築,あるいは明治洋風建築が時代の脚光を浴びている.一つは明治百年という懐古や反省の対象として,一つは急速に進行する都市化に抗しきれずに取りこわされてゆく文化財の消滅を惜しむ立場からである.それぞ...
本論焦點集中在日本近世(17世紀至19世紀)百姓一揆的研究,並以佐倉惣五郎為例。佐倉惣五郎事件發生於1653(承應二)年,名主惣五郎代表佐倉藩的百姓進行越訴,主要訴求為降低過高的賦稅。 175...
旧仙台藩領を例として,明治前期における集落の規模,数,機能の相互関係に及ぼす近世の影響について考察した。順位規模曲線によれば旧城下町仙台の優位性はうかがわれるが,地方知行制が行われていたため小城下町的...
日本の行政機関等における公文書の管理は、歴史的に見て、国の政治制度と密接に関わりながら変遷して来た。1885年、太政官制度から内閣制度への移行という政府機構の大きな変革があった。この時、内閣と各省に記...
本稿において,佐賀県武雄市に保存されている江戸寛政期の資料を中心に紹介する。この資料は,旅日記の形式による雑記帳(寛政七年),薬の資料(天保九年)など多様である。今回,廃棄を免れ現存する資料の全てにお...
はしがき 1 地域における文明開化の位相 : 出雲地方の散切頭を事例に 勝部眞人 4 回船問屋藤間家経済活動のの歴史的背景 相良英輔 19 産業関係史料翻刻 相良英輔 和田美幸 23 島根県簸川郡(現...
前期的商業資本とともに「資本の洪水前的形態」(antediluvianische Formen des Kapitals)に属する高利貸付資本は,商品取引と貨幣の一定の発展以外に,自己の実存に必要な条...
日清戦後,新たな局面を迎えた日本資本主義は,企業勃興に伴い全国的に数多くの普通銀行を生み出した。河内地方でも,明治18~33年にかけて小規模な普通銀行の濫設をみた。設立資本・店舗網・営業地盤どれをとっ...
本論文は、柿右衛門様式を他と区別し特徴づける最も重要な要素として文様・構図を挙げ、寛文から享保期(1661~1736年)における柿右衛門様式のその源を明らかにすることを目標としたものである。柿右衛門様...
publisher奈良平成二年五月、平城京の左京三条四坊六坪を発掘調査していた奈良市埋蔵文化センターは、一基の興味深い井戸を発見した。大木を二つに割って真ん中を創り抜き、それらを合せた一種の創り抜き井...