A Study of Teaching Material Development in Home Economics with Particular Reference to Local Needs - Cleaning of Knitted Wool Items -

衣服の着装は地域の環境条件に大いに関係し、その効果は寒冷の場合に期待される。 毛の繊維製品は日常的に着用されそれに答えてくれる。着るから洗うという衣服の取 り扱いの意識の中で毛の持つ性質上、家庭で又は学校で毛糸織物を洗うむずかしさは 今も変っていない。先行研究で望ましいとされている条件を加味しながら、適切な条 件を検索するため実験をした。 試料は中細、毛100％の小片の編地を用いた。温度、洗剤、浴比を変えて洗浄効率 と収縮率を求めて、望ましい要因を考察した。また、実用との関係から中細、毛100 ％白地のセーターを用いて、温度、洗剤の条件を変え、厚さ、保温率、通気度、形態 安定性を10回くりかえし洗浄の実験から求めた。 結果、編地の小片では温度の効果は洗浄効率がよくても収縮をひき起こすこと。弱 アルカリ性洗剤は洗浄効率が高率でも黄ばんでくる。浴比は低浴比がよい。 セーターの場合は洗浄のみのくりかえしと着用と洗浄のくりかえしの2条件につい てみたが、厚さ、保温率、通気度等は大差はないが、収縮率では着用と洗浄のくりか えしの方が低率で10回洗浄後も着用に耐える結果となった。洗浄、温度、浴比等の単 独の条件のみではなく洗浄のくりかえし回数も含めた、交互作用の影響を見逃すこと はできない。諸条件を考察すると中性洗剤で35℃内外で低浴比で洗浄することが良い ようである。時間的なことは検討課題である