今日,計算機とネットワークの発達により,多様なモダリティを使用したコミュニケーションメディアが実現されている.しかし,多くのモダリティを利用可能なメディアは,豊富な情報を伝えられる利点を持つ反面,伝えたくない情報まで伝わってしまう問題を有する.一方,少ないモダリティしか利用できないメディアに関しては,それとは逆の得失となる.このため,筆者らは両者の中間的特性を持つメディアが有用と考え,新たなコミュニケーションの試みとして随伴性と自立性のいずれも有しない副次的モダリティを組み込んだ遠隔音声会話拡張アプリケーションEinfühlungMorsを試作した.基礎検討として行った実験から,EinfühlungMorsの副次的モダリティを使ったコミュニケーションは,状況依存的になると同時に,受信側の解釈に強く依存するものとなることが分かった. : Various multi-modal communication media have been developed so far based on development of computers and networks. However, the media that allow users to use many modalities have a merit that the users can convey rich information while they have a demerit that even information that the users do not want to communicate is also transmitted. The media that allow users to use a ...