生活習慣病には,食生活も深く関わっており,食生活改善のためには,適切な栄養指導が重要である。今回,高コレステロール血症者に対して,食習慣を改善する栄養指導の関わり方を追求するために,まず,地域の未治療者の中で高脂血症者の割合を把握することから始めた。対象を健診受診者として,220mg/dl以上の高コレステロール血症者の割合を調べると,男性は健診受診者の未治療者のうち40%を占め,年齢には関係がなかった。女性では,220mg/dl以上の人が54%であり,しかも,その割合は50歳代では急激に増加した。女性の1年間における体重増減は,中性脂肪などへの影響が大きいことが明らかになった。しかし,総コレステロール値の変動は体重の増減とは関連性が認められなかった。中性脂肪とは異なり,総コレステロールは,体重の増減とは必ずしも比例していないので,高コレステロール血症者への減量の指導だけでは,コレステロールの改善に結びつかない可能性を示唆した。Our aim was to find out methods of nutritional guidance for improving the dietary habits in hypercholesterolemia. We analyzed the rate of hyperlipidemia by examining (healthy) people attending a regular medical checkup consultation (n = 781, age range: 40 - 84 years) as a target of an area in Osaka prefecture. The rate of hyperch...