アメリカでは、コミュニティの活性化に図書館が不可欠であり、それが民主主義を保障するという認識が広く共有されている。そうした期待を受けて、司書たちがいかに専門的スキル-ライブラリアンシップ-を発揮してき...
一 はじめに 明治初期から韓国併合にいたるまでの朝鮮、朝鮮人像は、あらゆる側面からその否定的な性質がとくに強調されてきた。そして、このような言説から、日本人像の陰画になる巨大な「悪徳」の朝鮮人像が創り...
一 カントは宗教について、あるいは宗教的な事柄について実に多くのことを語っている。そして、宗教をめぐるカントの言説は、批判哲学の確立と決して無関係なものではなく、批判哲学そのものの目指すところと深く関...
中世の科学者たちは、もっぱら古典的文献の注釈にふけっていた。それに対して技術者たちは、実験と発明に凝っていて、互いに通ずるところがなかった。これが、ルネサンスにおいて、どのようになったのであろうか。 ...
前号までに引き続き、E・トゥーゲントハットの『論理学講義』(Ernst Tugendhats Vorlesungen uber Ethik 1993)を紹介する。今回は第十五講義「アダム・スミスを手が...
近代日本におけるキルケゴール思想の受容の跡づけをどのように捉えることができようか。このテーマに基づいた資料的研究が従来から断続的に行われてきたことは事実である。しかしそうした研究にあって、さらに受容の...
情報技術の進展などにより、ビジネスを取り巻く社会環境は急速に変化している。企業不祥事の報道が後を絶たないが、それは企業不祥事自体が増加しえいるからというのではなく、不祥事が暴露される件数が多くなり ....
よく知られているように、カントは「判断力批判」において、趣味判断を下すさいに関心が混入することを拒否し、いわゆる趣味の無関心性を要求している。つまり趣味判断は、無関心な満足に基づいて下されなければなら...
はじめに 日露戦争後の知的言説による朝鮮表象はさまざまな形態をとって編まれる。日韓合併にいたる対韓国政策論、自然発生的に広がる民間の殖民熱に乗じて生産される実業マニュアル、旅行・紹介記による観光案内、...
本論は、「我れは心において亜細亜東方の悪友を謝絶するものなり」(1)という結語をもって、政治・経済や思想・文化など一切の領域において「アジア」から離脱し、ついては中国起源の儒教思想を決定的に捨像し、あ...
目の前に自分の死が見えたとき、人はその死までの時間をどのように生きるだろうか。「平家物語」は、清盛という超越した個性によって急激に隆盛した力が、東国に蜂起した源氏勢に攻め滅ぼされるという平家一門の栄華...
環境問題に具体的な処方を提示するものとして、環境経済学が注目を集めている。本稿では、この新しい学問分野に焦点を当て、その考え方に含まれる問題点について検討することにしたい。環境経済学の根本にあるのは、...
かつて信奉していたヘーゲル的観念論から離脱したラッセルは、ほとんどあらゆる種類のものの存在を認めることによって彼独自の哲学活動を本格的に開始したが、やがて大きな転機を迎え、一つの重要な種類のものを自身...
前号に引き続き、トゥーゲントハット「論理学講義」(Ernst Tugendhat, Vorlesungen uber Ethik 1993)を紹介する。これまで、第一講義、第二講義、第五講義を、それぞ...
一 はじめに 本稿で扱おうとする中野重治の初期のプロレタリア小説とは、彼が本格的にプロレタリア文学運動に飛び込んだ後に、日本プロレタリア芸術連盟の機関誌であった「プロレタリア芸術」に載せられた『少年』...
アメリカでは、コミュニティの活性化に図書館が不可欠であり、それが民主主義を保障するという認識が広く共有されている。そうした期待を受けて、司書たちがいかに専門的スキル-ライブラリアンシップ-を発揮してき...
一 はじめに 明治初期から韓国併合にいたるまでの朝鮮、朝鮮人像は、あらゆる側面からその否定的な性質がとくに強調されてきた。そして、このような言説から、日本人像の陰画になる巨大な「悪徳」の朝鮮人像が創り...
一 カントは宗教について、あるいは宗教的な事柄について実に多くのことを語っている。そして、宗教をめぐるカントの言説は、批判哲学の確立と決して無関係なものではなく、批判哲学そのものの目指すところと深く関...
中世の科学者たちは、もっぱら古典的文献の注釈にふけっていた。それに対して技術者たちは、実験と発明に凝っていて、互いに通ずるところがなかった。これが、ルネサンスにおいて、どのようになったのであろうか。 ...
前号までに引き続き、E・トゥーゲントハットの『論理学講義』(Ernst Tugendhats Vorlesungen uber Ethik 1993)を紹介する。今回は第十五講義「アダム・スミスを手が...
近代日本におけるキルケゴール思想の受容の跡づけをどのように捉えることができようか。このテーマに基づいた資料的研究が従来から断続的に行われてきたことは事実である。しかしそうした研究にあって、さらに受容の...
情報技術の進展などにより、ビジネスを取り巻く社会環境は急速に変化している。企業不祥事の報道が後を絶たないが、それは企業不祥事自体が増加しえいるからというのではなく、不祥事が暴露される件数が多くなり ....
よく知られているように、カントは「判断力批判」において、趣味判断を下すさいに関心が混入することを拒否し、いわゆる趣味の無関心性を要求している。つまり趣味判断は、無関心な満足に基づいて下されなければなら...
はじめに 日露戦争後の知的言説による朝鮮表象はさまざまな形態をとって編まれる。日韓合併にいたる対韓国政策論、自然発生的に広がる民間の殖民熱に乗じて生産される実業マニュアル、旅行・紹介記による観光案内、...
本論は、「我れは心において亜細亜東方の悪友を謝絶するものなり」(1)という結語をもって、政治・経済や思想・文化など一切の領域において「アジア」から離脱し、ついては中国起源の儒教思想を決定的に捨像し、あ...
目の前に自分の死が見えたとき、人はその死までの時間をどのように生きるだろうか。「平家物語」は、清盛という超越した個性によって急激に隆盛した力が、東国に蜂起した源氏勢に攻め滅ぼされるという平家一門の栄華...
環境問題に具体的な処方を提示するものとして、環境経済学が注目を集めている。本稿では、この新しい学問分野に焦点を当て、その考え方に含まれる問題点について検討することにしたい。環境経済学の根本にあるのは、...
かつて信奉していたヘーゲル的観念論から離脱したラッセルは、ほとんどあらゆる種類のものの存在を認めることによって彼独自の哲学活動を本格的に開始したが、やがて大きな転機を迎え、一つの重要な種類のものを自身...
前号に引き続き、トゥーゲントハット「論理学講義」(Ernst Tugendhat, Vorlesungen uber Ethik 1993)を紹介する。これまで、第一講義、第二講義、第五講義を、それぞ...
一 はじめに 本稿で扱おうとする中野重治の初期のプロレタリア小説とは、彼が本格的にプロレタリア文学運動に飛び込んだ後に、日本プロレタリア芸術連盟の機関誌であった「プロレタリア芸術」に載せられた『少年』...
アメリカでは、コミュニティの活性化に図書館が不可欠であり、それが民主主義を保障するという認識が広く共有されている。そうした期待を受けて、司書たちがいかに専門的スキル-ライブラリアンシップ-を発揮してき...
一 はじめに 明治初期から韓国併合にいたるまでの朝鮮、朝鮮人像は、あらゆる側面からその否定的な性質がとくに強調されてきた。そして、このような言説から、日本人像の陰画になる巨大な「悪徳」の朝鮮人像が創り...
一 カントは宗教について、あるいは宗教的な事柄について実に多くのことを語っている。そして、宗教をめぐるカントの言説は、批判哲学の確立と決して無関係なものではなく、批判哲学そのものの目指すところと深く関...