15-7-1 : 感性製品設計のための繊維,編織布の物理特性評価システムの開発：湿潤状態における編織布の触感覚評価

発汗や雨に濡れたときなど,衣服が肌にはりつくことにより,不快に感じることがある.また,近年乳癌患者などが傷痕等を隠すために着用したまま入浴できる肌着(入浴着)が開発されているが,体にはりつくことが不快であるといった消費者の意見がある.これは,水に濡れることにより布の力学特性と肌との接触状態が変化することに起因する.これまでの研究では, ｢濡れ感覚｣や憤り感覚｣などの,人の感覚に関する研究は報告されているが,布の力学特性を考慮した触感覚に関する研究はなされていない.そこで,本研究では,湿潤状態の布が物体にはりつく力を測定する装置を開発し,力学特性と触感覚との関係を明らかにすることを目的とした.Article文部科学省2 1世紀COEプログラム「先進ファイバー工学研究教育拠点」研究成果報告書12:189-189(2006)research repor