ITERの建屋は免震構造であり、地震発生時、地面との間に水平方向に数百mm、鉛直方向に数十mm程度の相対変位が生じる。建屋の壁を貫通する伝送ラインは、プラズマを加熱する中性粒子入射加熱装置へ直流-1MVの電力供給を担う直径約2mの圧力配管である。伝送ラインは絶縁がいしで支持されており、直流-1MV電源を起点に地中を通過し、地上高さ約16mの架台上を経由してITER建屋壁を貫通する経路を通るため、建屋と地面との間の相対変位を吸収する必要がある。本研究では、この相対変位を吸収するために、伝送ラインにベローズと免震支承を配置する相対変位吸収構造のコンセプトを提案し、耐震性の確認に向けて、原子力プラントに見られる類似構造の免震建屋と耐震建屋間の渡り配管の耐震設計法を使って応答評価を行った。日本原子力学会 2022年春の年
ITERのトリチウムプラントの概要と、日本が調達責任を有するトリチウム除去系に関する調達の現状を紹介する。ITERトリチウムプラントは大きく分けて6系統のシステムで構成され、ITER機構の他、日、欧、...
ITER では,供用期間中の構造上の機能(主には除熱)を確保するために,真空容器内機器(ダイバータ,第一壁など)の保守・交換を実施することによってプラントの安全で継続的な運転を維持する計画である.保守...
本研究ではITERダイバータ領域用の紫外-近赤外域分光計測システム開発の一環として、タングステンダイバータ化したITERにおける燃料/壁材由来の中性粒子及びイオンの発光とそれに寄与する素過程について検...
ITER周辺トムソン散乱計測装置における集光光学系の視野調整をするために、新手法を開発した。集光光学系を通じて逆向きに真空容器内へ光を入射し、プラズマ対向壁に投影されたスポットを赤外カメラを利用して検...
ITERでは、供用期間中の構造上の機能を確保するために、ダイバータ、ブランケットなどの真空容器内機器の保守・交換を実施する事によってプラントの安全で継続的な運転を維持する計画である。保守・交換対象機器...
現在建設中のITERでは、真空容器内の放射線のため炉内機器の遠隔保守が必要である。遮蔽ブランケットの交換に際しては内部の冷却配管の溶接が必要であることから、レーザ溶接ツールの開発を進めている。レーザ溶...
ITER電子サイクロトロン波加熱・電流駆動システムは、24本の1MWジャイロトロンを核として、最大20MWのミリ波ビームをプラズマに入射し、プラズマの初期立上げ、主加熱、中心・周辺電流駆動、新古典テア...
テストブランケットモジュールは,参加極が各々の計画に基づきITER の核融合環境を利用して実施する,原型炉に向けたトリチウム増殖ブランケットの試験に用いる機器である.日本は固体増殖水冷却テストブランケ...
ITERトロイダル磁場(TF)コイルに用いる超伝導導体はITER参加国が分担して製作し、日本はその25%を担う。中心ソレノイド(CS)に用いる超伝導導体の製作は全て日本が担当する。これらTF用及びCS...
量子科学技術研究開発機構では,国際熱核融合実験炉 ITER 用ジャイロトロンの研究開発を進めてきた.ITER で期待される 1 MW 出力での繰り返し連続運転に対して,空胴共振器の熱負荷を低減させた高...
ITERダイバータ赤外サーモグラフィでは高い放射線環境下にミラー及びレンズを配置し光を伝送する。そのため、ITERでの全運転期間を通して顕著な光学特性の劣化がない光学材料の選定及び遮蔽設計が必要不可欠...
ITERでは、核融合反応時に発生する中性子により、鉄などの真空容器内構造材が放射化されるため、真空容器内は遠隔操作ロボットによる保守点検が必要となる。遠隔保守ロボットを構成する機器の主な故障原因はガン...
ITERダイバータのプラズマ対向機器、特に日本が調達を担当する外側垂直ターゲット(OVT)の調達スケジュールや設計を紹介するとともに、それを実現するための技術開発状況として、アーマ材と冷却管の接合技術...
現在、国際協力による核融合実験施設であるITERがフランスにおいて建設されている。ITERの目標は、核融合エネルギーの科学的・技術的実現可能性を証明することであるが、技術目標として、核融合工学技術を統...
日本原子力研究開発機構(原子力機構)は ITER(国際熱核融合実験炉)計画実施の国内機関(JADA)として,国内メーカと協力し,2012年から ITER 用タングステン(W)・ダイバータの製作技術開発...
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