シクチョウソン コドモ カテイ ソウゴウ シエン キョテン ノ アリカタ ニカンスル イチコウサツ : ホウカツテキ･ケイゾクテキ シエン ニ ムケタ ソーシャル ワーク ノタメニ

本研究は、文献研究によって、在宅支援が中心となっている市町村における子ども家庭総合支援拠点のあり方について分析し、考察することを目的に実施した。結果として、子ども家庭福祉施策の変遷と特徴の整理したうえ、家庭への介入性の強化と家庭支援という言葉の登場について考察した。支援拠点の位置づけ、市町村を取り巻く課題を５点整理し、在宅支援の組み立て、支援拠点及び要対協の市町村ガイドラインでの言及、子ども家庭支援に関わる職員の専門性、支援拠点におけるケアマネジメント機能とソーシャルワーク機能について検討した。これを踏まえ、①実情に合った機能を活用できる支援拠点の整備が必要であること、②家庭支援の捉え直しと切れ目のない支援を実現すること、③在宅支援への確実な移行と資源の充実の必要性を考察した。市町村の支援拠点を含めたグランドデザインの必要性が課題となっていたため、分析結果と考察をもとに④市町村における子ども家庭福祉の包括的・継続的支援体制の試案を提示した。今後は、本研究から仮説を丁寧に検討し、実証的に研究することが残された課題である