本研究は法政大学教学改革の一環として以下の目的のため法政大学内外の関係者のコンセンサスを得て実行された。(1)インターネットを通じて得られる為替市場および資本市場・マネーマーケットのオンライン情報を用いて、資産の理論価格と時価の乖離度をリアルタイムで算出し、コンピュータ技術事例を修得し、経済学・経営学・技術社会論等の講義に定量的解析を取り入れ、経済分析・予測を定量的に行うこと、(2)コンピュータ技術修得に目的を与え、明確化することにより、理系の学生にとっても経済学・経営学は生き学問であり自分の将来に役立つことを理解させること、(3)大学の期末試験・中間試験・通常の授業にオンライン・コンピュータテスト(OCT)・レポート(OCR)を取り入れることにより学生に学問に対する興味とモチベーションを与えること、(4)デリバティブ時価会計問題と解答を学内LANにより送受信し、難解とされる現代ファイナンス理論をカレントな為替・金利情報を用いて修得させること、(5)模範解答を提出した者にコンピュータ教育システム(ソフトおよびハード)を使ってプレゼンテ-ションを行わせ、他の学生にも自分と同等の実力をつけさせるとともに社会に出てから必要な説明・説得方法を取得させること、(6)教室内外のディスカッションにより学生同士が切磋琢磨しあい実力と友情を享受しながらキャンパスライフを明るく楽しくする環境を作ること、(7)遠隔地の両親と出題された経済学・経営学のコンピュータレポート問題についてインターネットを通じて情報収集・交流することにより学校教育への信頼、両親に対する尊敬・理解を深めさせること、およびこれらにより、(8)大学が社会と国家の安寧と進歩に貢献すること。以上の目的のために新しいIT教育情報システ...