第38次南極地域観測隊夏隊18名は越冬隊40名とともに1996年11月から1997年3月まで, 「しらせ」船上での観測, 昭和基地, ドームふじ観測拠点への物資輸送, 昭和基地での建設作業, 各種野外調査を行った。特に第V期5カ年計画の初年次にあたる今回, 観測系ではアムンゼン湾リーセル・ラルセン山地域での地質・地形調査, ドームふじ観測拠点での深層掘削と気象・大気観測のための物資輸送旅行など大規模の野外活動, 昭和基地では大型短波レーダーアンテナ建設など, 大型プロジェクトが並立していた。一方, 設営系では昭和基地整備10年計画(1991-2000年度)の一環としての新居住棟, 汚水処理棟の建設, 昭和基地初のローカルエリアネットワークの設置などが計画されていた。これらの計画がどのように実施されたかを報告する。This report describes research and logistic activities of the summer party of the 38th Japanese Antarctic Research Expedition carried out November 1996-March 1997. The research activities consist of large projects such as geological and geographical research in the Mt. Riiser-Larsen area adjacent to Amundsen Bay; an inland traverse to Dome Fuji Station, 1000km from Syowa Station, to tra...