The report on the process introducing On-line Counseling in the psychological guidance center of the university.

新型コロナウイルスの感染拡大の最中，高等教育機関においてもICT機器の整備への需要は急務である。本報告の目的として，大学附属心理相談室の新たな試みとしてのオンラインカウンセリング計画立案のプロセスについて一事例として提示し，オンラインカウンセリングに対する院生や教職員の認識と今後の課題を明らかにする。導入過程において，オンラインカウンセリングの手続きや規約を定め，院生によるオンラインによるロールプレイの感想をまとめた。その結果，オンラインの課題についてカテゴリー分けを行ったところ，（1）「伝達される情報の不足」，（2）「カウンセリング環境の整備」，（3）「会話のタイミング」，（4）「オンラインへの適性」，（5）「IC機器やアプリへの習熟」の5側面を抽出した。今後の課題として倫理・技術的課題および相談室実施で必要な配慮について述べた