静岡県立大学 / 金沢大学健康増進科学センターIncontinence-Associated Dermatitis(IAD)は失禁を有する高齢者において問題となっている。そこで、IAD発生リスク指標として皮膚浸軟に着目し、皮膚浸軟がIADの発生予測指標として妥当であるか前向きコホート研究を実施した。結果、皮膚浸軟を有していた失禁患者35名中22名(62.9%)は6週間以内にIADを発生した。皮膚浸軟を有していることによりIADを発生する相対危険度は6.9(95%信頼区間:1.05-45.59)であり、感度95.7、特異度43.5、陽性的中率62.9、陰性的中率90.9であった。以上の結果より、皮膚浸軟がIADの発生予測指標として妥当であることが明らかにされた。To confirm the predictive validity of skin maceration as a risk indicator of incontinence-associated dermatitis (IAD).We found IAD occurred in 22/35(62.9%) of incontinencepatientswith skin macerationwithin six weeks. Skin maceration accurately predicted development of IAD with a relative risk of 6.9(95% confidence interval: 1.05-45.59)and sensitivity, specificity, positive and negative predictive values were 95.7...