本稿は、大学の一般教養科目において学生の文章力を向上させる取り組みの実践報告である。また、それを可能にするレポート採点基準を提案する。筆者は、作文教育について、次のような三つの根本的な問題があると考えている。(1)そもそも作文教育が未熟である。日本の教育システムでは、作文の教育がまったくなされていない。そのため、大学の授業でレポート課題を出題しても、提出されるレポートはひどいものが多すぎる。(2)レポート課題の評価は信頼性が低いと考えられている。採点者の主観が入るために、公平性に問題があると一般に受け取られている。学生は何を評価されるのか分からないまま、とりあえずレポートを書く。(3)採点作業に多大な労力が必要である。教員にとって、レポート課題は採点に多くの労力を費やさねばならないため、レポート課題を広く導入することは現実的ではない。これらの問題に対して、次の2点を行うことで改善できる。(1)チェックリストを設け、それをレポートの評価基準にする。明確な目標を示すことが、学生に成長につながる。また教育の質を保証することができる。(2)学生を訓練することで作文教育の充実を図る。小論文を繰り返し練習させることで、学術的文章の基本を習得させる。ピアレビューを取り入れると、読者の視点を得ることを可能にし、さらに教育効果が上がる。これら、チェックリストによる採点法を採用し、訓練による文章力の向上を図ることで、結果的に採点時の大幅な省力化が可能になる。つまり、教員の労力を減らしながら、学生の文章力は向上する。こうした取り組みを、筆者が2015年度前期に三重大学で担当した科学史・科学論の授業(計4コマ、受講生計120人)で行った。本稿が示す取り組みを大学で幅広く導入することで、学生の文章力は...
本研究はブランド価値の飛躍には,従来からブランド研究で指摘されてきた,消費者と企業の二者間のインタラクションによる戦略的管理に加え,その背後にある社会文化的文脈によるブランドの意味形成を戦略的に取り...
【緒言】歯科診療所における摂食・嚥下障害者への対応は、チームアプローチも含めて重要である。しかし地域によってはその役割が十分とは言えず、摂食・嚥下リハビリテーションの普及のための問題点を検討するため岐...
森林教育の場である学校林がその所在する市町村の立地により,どのような差異があるのかについて,2001 年に実施した学校林現況調査データを分析することで明らかにした。学校林現況調査において所在が確認され...
看護教育における形態機能学は看護活動の基盤をなす科目の一つであるが、実際の臨床の場面での看護ケアの展開につながっていかないことが指摘されている。そこで、看護学的視点から形態機能学教育を再構築することを...
元来、政治学教育の方法論は、アクティブ・ラーニングに触れても、問題解決学習(PBL)を十分掘り下げてはこなかった。また、実際にPBL を扱った数少ない事例においても、教員が学部生に研究事例を提示する形...
本稿は、アルバータ州で現在進められている教育改革の基盤ともなっている『教育の新たな息吹:アルバータ市民との対話(Inspiring Education : A Dialogue with Albert...
近年のグローバリゼーションに伴い、外国語教育は学習者が言語と文化の多様性について深く考え、異な る文化背景を持った他者と適切にやりとりができることを重視するようになった。それには語用論的意識 (McC...
PDF本研究の目的は、反転授業のデザインを基に再構築して展開した「栄養と食事」の看護技術教育の学習効果と課題を検討することである。反転授業に基づき再構築した技術学習を全て受講し、研究の同意が得られた看...
1960年以降の4年制大学進学率を大きなトレンドで見ると、男女とも上昇している。トロウは、高等教育機関への在学率が同年齢人口の概ね15%を超えると、学生の出身階層や入学目的や卒業後の進路希望などが多...
PDF本稿では、栄養教諭が考えている食に関する指導上の課題について、3つの研究課題を設定して検証した。研究対象は、2019年度に北海道の小・中学校に勤務する栄養教諭394名であり、郵送法により質問紙調...
看護教育における形態機能学(解剖生理)は看護活動の基盤をなし、その理論的根拠を与える重要な科目の一つであるが、生活援助や臨床看護の視点に乏しく、実際の臨床の場面での看護ケアの展開につながっていかないの...
筆者は生徒や学生を理解する上に彼等の自叙伝を求めることが役立つものであると強く印象されている。今まで多くの自叙伝が集められたが、最近数年は筆者が大学において教育心理学を講義する始めに自叙伝を書かせ、学...
背景 看護を志す学生は、看護職という将来の自分をイメージし、さまざまな動機を持って大学で教育を受けている。先行研究では、志望動機と職業的アイデンティティ、臨地実習と職業的アイデンティティの関係が報告さ...
本研究は、アンケート方式により、公立大学における教員養成の規模や組織体制、教員の現状認識、教育実習の実態、また現在すすめられている教員養成改革への取り組みなどを分析し、公立大学における教員養成の現状と...
[目的] 看護学生が実習の場で看護技術を経験できる機会は,患者の高齢化や重症化,看護業務の多様化などの背景から限定されてきている。その結果,看護基礎教育で習得した能力と看護師として現場で必要とされる能...
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