The Change of Family Farm and Style of Living on the Establishing Ages of Monopolistic Capitalism in Japan

Japanese capitalism developed into the industrialized country through the First World War. Not only light industries, but heavy industries began to develop at this period. As this growth was very rapid, so it needs many new labor force. A lot of farmers and farm household members flowed to city side. This phenomenon have been continuing, without a few years after the Second World War. Population engaged in farming began to decrease at this period. The other side, according to the increase in city side population, foods demand increase too. So, agriculture form change from mainly selfsufficient production to mainly commodity production. And, with spreading the chance of getting money, farmers raise their hope. They tried to get more income, and were anxious to add more field. But, their growth had a limit. Their movement drew circle, so it cloud not grow to be a capitalistic farm. In order to highly developing of capitalic economy, agricultural sector kept family-operated business. As increasing of city side population, it’s’ style of living established gradually. The living style of city was different from rural. In this period 2 ways were running parallel.本稿では, 前稿(戸島, 1996)に続き資本主義の展開と小農＝家族経営の存続という視点から, 主に第1次世界大戦以降の独占資本主義の確立の時期を考察する. この時期は労働市場が飛躍的に拡大し, 消費人口が増大する. このことは農村とは明確に区別・分離された都市社会の形成と都市的生活様式の確率を必然にする. また鉄道のネットワークが完成し, 労働力の流動化も進むようになる. そしてそれに伴って商業的農業も本格的展開するようになる. つまり農業部門における商品生産の発展, それによる上向化志向・規模拡大志向の本格的発現が開始された. しかし, そのことが農業部門における資本主義的経営の登場をもたらすことにはならない. いわゆる「自小作前進」(田中, 1939)という軌道の中で循環し, 規模拡大・上向志向が家族経営の枠を突破するにいたらないのである. これを「中農標準化」(栗原, 1943)と称した. この現象を大内は後発資本主義国の早期帝国主義段階への移行に伴う農民層分解の歪められたあり方と規定した. (大内, 1956)しかし, 前稿で展開したように, 農民的余剰・蓄積部分が国家や地主に収奪され, 官営工業(主に繊維産業)の形成に供されたり, 地主制の拡大という形をとったのに対し, この段階ではすくなくとも農民的蓄積が農民自らの手による自作地の拡大＝農地購入に向かっていることに注目するべきであろう. したがって自小作前進は, 半自給的農民経営の小商品生産者としての農民的再生産構造の確立への前進として評価できるのではないだろうか. つまり, 商品経済の農村への浸透に対応する所得拡大の方法としての経営規模の拡大の追求である. 帝国主義段階では農業の資本主義化は絶望的になったといった類の議論は, 農業が資本主義化することが発展の道であり, それが閉ざされたということであたかも小農経済の出口が失われたかのような印象を与える. このことは小商品生産者の自立的展開をあまりに過小評価してしまうことになりはしないだろうか. また一方この時期は, 都市部において資本主義的再生産構造が確立し, 労働力も資本主義自ら再生産する構造ができあがる. そのため農村的生活様式と都市的生活様式が並存するという形になり, 都市と農村の差が生まれてくる. このように資本主義の発展・深化によって, 農業・農村の再生産構造にも変化が生まれざるをえない