RFID システムにおいて,ハッシュ関数等を用いてRFID タグの出力を毎回変更し,タ グ出力間のリンクを困難にすることにより,第三者によるユーザの位置追跡を防止する方式が提 案されてきた.しかしながら,タグ出力と同時に観測される位置情報には,現実世界の制約のため 強い相関が存在する.このため,第三者による位置追跡の危険性が依然としてあるといえる.本 発表では,現実世界の制約を考慮したRFID システムのリンク不能性について議論し,第三者に よる位置追跡能力との関係について考察する.Unlinkability, the property that prevents an adversary recognizing whether outputs are from the same user, is an important concept in RFID. There are many proposed schemes that provide unlinkability, however most of the schemes don’t consider restrictions of the real world. In this paper, we discuss the unlinkability of RFID systems considering restrictions of the real world