サイバネティクスよりも普遍的な理論を指し示すためにジルベール・シモンドンが(おそらくは, 変化や交換を意味するギリシア語αλλαγμαから)作り出した造語「アラグマティクス」は多くの場合, シモンドン哲学の一部をなし, その学位論文を支えるものであると考えられている. こうした見方はしかしながら学位論文の準備草稿についてしか正当でないだろう. アラグマティクスという語は学位論文の主論文においては曖昧で漠然としたものでしかなく, 副論文には姿を現さないからだ. こうして, アラグマティクス構想は結局のところ放棄されたのではないかと問うことができる. 本稿では, アラグマティクス構想の二つの側面つまり存在論的なそれと方法論的なそれを検討することでこの問いに取り組み, それら側面が学位論文において「関係の実在論」や「類比的範例主義」として保存されていると示すことを試みる.L'>, néologisme forgé par Gilbert Simondon (probablement à partir du mot grec αλλαγμα qui signifie le changement, l'échange) pour désigner une théorie plus universelle que la cybernétique, est souvent regardée comme faisant partie de sa philosophie et soutenant ses thèses d'État. Une telle perspective ne serait juste toutefois que pour des textes préparatoires...
publisher奈良死はいつの時代においても人生の一大事である。かつて、死について、死後の世界については宗教が教えてくれていた。しかし、現代の宗教はかつての時代のように、われわれに対し十分な力を持っ...
研究ノート(Note)フランス憲法院が1958年憲法による創設当初からどのような変遷を経て、今後人権保障機能を強化するためにどのような方向へ向かっていくのかについて検討する。全4章で構成するうち、本稿...
本稿は、西欧中世における商業組織のあり方を(Wyffels, 1990, p.184)、南ネーデルラント地方のハンザ、とりわけロンドンのフランドル=ハンザLa Hanse flamande de Lo...
本稿では,1879年の師範学校設置法成立後,師範学校における「教育学的教育」の内実がどのように充実・展開していったか,1881年の政令・省令・指示を時系列に即して整理・概観することで,その方向性をあき...
[抄録] 本論では, 第二次大戦前後におけるブルトンの思想の発展と特徴を解明するために, 当時彼が関心を抱いた主題群を神話と倫理的問題に関するものに再分類し, その相互的影響を分析した. 30年代, ...
『ピエールとリュース』論(第1報)では,リュースにおける「母性」を明らかにした。言いかえれば,リュースとピエールのあいだには,恋人どおしという対等の位置関係とはことなる,「リュース」=「母」,「ピエー...
[抄録] バルザックの短編「グランド・ブルテッシュ』は, そのテクストにはほとんど手が加えられないまま, 物語が組み込まれる枠組みだけが変化してきた. 本論ではこの作品が最終的にパリのサロンを舞台とす...
publisher著者専攻: フランス文学[抄録] 本論では, 第二次大戦前後におけるブルトンの思想の発展と特徴を解明するために, 当時彼が関心を抱いた主題群を神話と倫理的問題に関するものに再分類し,...
中大人文研の研究チームで扱ってきた16世紀の「寛容」に関わる問題のひとつとして,日本の「26名の殉教事件(1597年2 月5 日)」を辿る試みである。当時の証人たち(ルイス・フロイス,カルレッティ,...
本稿は、19世紀のフランスにおけるカトリック若者運動について、近年の研究をもとに、社会事業と学校教育との関わりで、概観を試み、研究上の課題を整理しようとしたものである。1886年に創設されたカトリック...
スタンダールの「恋愛論」は,1819年から1820年ミラノでその大部分が書かれ,1822年パリで出版された。この書物には彼の魂の故郷ともいうべきミラノでの思い出が込められ,多くの研究者はこれをたんなる...
『ピエールとリュース』論第1報では「リュース」と「ピエール」の間に見られる「母子」二項関係を,同第2報では,その「母子」二項関係が,「聖母マリア」と「幼な子イエス」の二項関係にまで普遍化,永遠化されう...
研究ノート(Note)フランス憲法院は、1958年憲法による創設当初からどのような変遷を経て違憲審査制を進展させてきたのか、さらに今後とりわけ人権保障の機能を強化するためにどのような方向へ向かっていく...
序章 第一章 「国の主権」と憲法院判決 一 批准前の国際協約の違憲審査 ニ マーストリヒト第一判決 三 「国の主権」をめぐる憲法院判決 第二章 伝統的な「主権」の概念 一 「主権」概念の生成と展開 二...
publisher奈良前回では、主に北フランスにおける成立期(1070年一1180年)の中世都市コミューン運動について、一般的な事柄と全体的な特徴を理解する素材とするために5都市の個別都市の成立状況を...
publisher奈良死はいつの時代においても人生の一大事である。かつて、死について、死後の世界については宗教が教えてくれていた。しかし、現代の宗教はかつての時代のように、われわれに対し十分な力を持っ...
研究ノート(Note)フランス憲法院が1958年憲法による創設当初からどのような変遷を経て、今後人権保障機能を強化するためにどのような方向へ向かっていくのかについて検討する。全4章で構成するうち、本稿...
本稿は、西欧中世における商業組織のあり方を(Wyffels, 1990, p.184)、南ネーデルラント地方のハンザ、とりわけロンドンのフランドル=ハンザLa Hanse flamande de Lo...
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[抄録] 本論では, 第二次大戦前後におけるブルトンの思想の発展と特徴を解明するために, 当時彼が関心を抱いた主題群を神話と倫理的問題に関するものに再分類し, その相互的影響を分析した. 30年代, ...
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