インドにおいて、カマラシーラは刹那が部分を有することになってしまう、という説を唱え、それを継承する論師にチベットでは、カダム派のチャパ・チューキセンゲがいる。また、ゲルク派においても、中観自立派についての解説においてこの考えを述べている。本稿ではカマラシーラ、チャパ、ツォンカパ、ケートゥプジェのその問題に関する言及部分についての翻訳を示すとともに、彼らの議論について考察するものである。合わせて、中観帰謬派との関わりについても今後の課題として問題提起したい。刹那カマラシーラチャパ・チューキセンゲゲルク
折口信夫が、「反省の文学源氏物語」で説いたように、光源氏は、ある時点から自己の人生を反省し、それとともに、阿部秋生氏が「六条院の述懐」(『光源氏論』)で検証したように、半生を回顧し、述懐するようになる...
『雲介子関通全集』が昭和十二年に完成されて以降、江戸中期の高僧である捨世派関通の研究は飛躍的に拡大、発展を遂げた。全集は多くの研究者たちに支持され、関通研究における原典の役割を担ってきた。しかし、本全...
本稿は、天平神護元年(七六五)から鎌倉中期までの期間における近衛府の将監・将曹・医師・府生・番長・案主・府掌・近衛の官人の補任状況を調査・整理したものの一部である既存の近衛府官人の補任についてはすでに...
法然の法語について、その文献の学問的な信頼性を確保しなければ、内容や教義解釈に問題が生じる。その作業の一環として、今回は「つねに仰せられける御詞」を取り上げた。法然の代表的な和語の教説として有名な法語...
良寛の詩歌の中で和歌を取り上げる。良寛が最晩年に島崎木村家の庵で出合った貞心尼編の『はちすの露』から唱和編に注目したい。良寛の和歌は書や漢詩に比し評価は低かった。ひたすら和歌を学び良寛を師と呼ぶ貞心尼...
横光利一「上海」について、まずは登場人物の分析を行った。 参木については、虚無的な要素と女性への定まりない心理という背反的造型がなされている点を指摘したが、同時にかなり複雑な人物としても描かれている...
日本人は古代から今日にいたるまで、さまざまな外来文化を摂取し続けてきた。小論では、日本における外来文化の受容の歴史を外国語学習と教育の目的の観点から分析し、とくに明治以降の英語学習と教育がその受容の歴...
本稿では,「大学におけるアクティブ・ラーニング(以下AL)の影響に関する研究」が,その目的の一つとして「大学の社会連携活動による「地域社会の変容」を挙げていることに着目する。まず,これまで学生に行って...
日常の生活世界で何げなく使っている「諺」「格言」には、意義深い「世俗的教育視座」が潜在している。本研究の「Ⅲ」では「Ⅰ」「Ⅱ」と同様に、『ことわざ』(大辞典)を基礎資料として、教育・保育の視座を可視化...
本学では2007年9月に全学利用者に対するアンケート調査を行った。その結果を受けて利用者サービスの改善を進めてきたが,その後の利用者の満足度を図るべく2009年11月に2回目のアンケート調査を実施した...
本稿では,被差別部落の児童・生徒の教育状況に関する調査をふり返り,今日の部落が社会的排除・貧困が集積する空間になりつつあることを述べた。そして,その背景には,労働市場の変容,経済的格差の拡大,公的住宅...
この小論の目的は,近年重要と考えられているボランティア活動やNPO・NGO活動などの自主的な市民活動の可能性を探るために,「子育てサークル」Aを事例として検討することにある。Aの設立者と参加者に自由記...
漢代の「史書」は、一般的には書体(隷書や大篆)を意味すると考えられているが、一方で「吏書」=官文書とする異説があった。張家山漢簡・史律の釈文が公表されると、そこに見られる「史書」をめぐって、文献史料と...
朝鮮三国時代の新羅の金石文と日本古代の文献には牛を殺して盟誓や祭儀を行うといわゆる殺牛祭祀が記されている。とくに新羅の殺牛祭祀は近年になって発見された金石文にみえるので、日本古代の殺牛との比較研究は少...
快適な生活のためには、身体を自由に動かせることが必要です。膝が痛い、腰が痛いだけでも、生活の自由は奪われます。市場では、膝や腰の痛みに良いと暗示している「いわゆる健康食品」がたくさんあふれています。こ...
折口信夫が、「反省の文学源氏物語」で説いたように、光源氏は、ある時点から自己の人生を反省し、それとともに、阿部秋生氏が「六条院の述懐」(『光源氏論』)で検証したように、半生を回顧し、述懐するようになる...
『雲介子関通全集』が昭和十二年に完成されて以降、江戸中期の高僧である捨世派関通の研究は飛躍的に拡大、発展を遂げた。全集は多くの研究者たちに支持され、関通研究における原典の役割を担ってきた。しかし、本全...
本稿は、天平神護元年(七六五)から鎌倉中期までの期間における近衛府の将監・将曹・医師・府生・番長・案主・府掌・近衛の官人の補任状況を調査・整理したものの一部である既存の近衛府官人の補任についてはすでに...
法然の法語について、その文献の学問的な信頼性を確保しなければ、内容や教義解釈に問題が生じる。その作業の一環として、今回は「つねに仰せられける御詞」を取り上げた。法然の代表的な和語の教説として有名な法語...
良寛の詩歌の中で和歌を取り上げる。良寛が最晩年に島崎木村家の庵で出合った貞心尼編の『はちすの露』から唱和編に注目したい。良寛の和歌は書や漢詩に比し評価は低かった。ひたすら和歌を学び良寛を師と呼ぶ貞心尼...
横光利一「上海」について、まずは登場人物の分析を行った。 参木については、虚無的な要素と女性への定まりない心理という背反的造型がなされている点を指摘したが、同時にかなり複雑な人物としても描かれている...
日本人は古代から今日にいたるまで、さまざまな外来文化を摂取し続けてきた。小論では、日本における外来文化の受容の歴史を外国語学習と教育の目的の観点から分析し、とくに明治以降の英語学習と教育がその受容の歴...
本稿では,「大学におけるアクティブ・ラーニング(以下AL)の影響に関する研究」が,その目的の一つとして「大学の社会連携活動による「地域社会の変容」を挙げていることに着目する。まず,これまで学生に行って...
日常の生活世界で何げなく使っている「諺」「格言」には、意義深い「世俗的教育視座」が潜在している。本研究の「Ⅲ」では「Ⅰ」「Ⅱ」と同様に、『ことわざ』(大辞典)を基礎資料として、教育・保育の視座を可視化...
本学では2007年9月に全学利用者に対するアンケート調査を行った。その結果を受けて利用者サービスの改善を進めてきたが,その後の利用者の満足度を図るべく2009年11月に2回目のアンケート調査を実施した...
本稿では,被差別部落の児童・生徒の教育状況に関する調査をふり返り,今日の部落が社会的排除・貧困が集積する空間になりつつあることを述べた。そして,その背景には,労働市場の変容,経済的格差の拡大,公的住宅...
この小論の目的は,近年重要と考えられているボランティア活動やNPO・NGO活動などの自主的な市民活動の可能性を探るために,「子育てサークル」Aを事例として検討することにある。Aの設立者と参加者に自由記...
漢代の「史書」は、一般的には書体(隷書や大篆)を意味すると考えられているが、一方で「吏書」=官文書とする異説があった。張家山漢簡・史律の釈文が公表されると、そこに見られる「史書」をめぐって、文献史料と...
朝鮮三国時代の新羅の金石文と日本古代の文献には牛を殺して盟誓や祭儀を行うといわゆる殺牛祭祀が記されている。とくに新羅の殺牛祭祀は近年になって発見された金石文にみえるので、日本古代の殺牛との比較研究は少...
快適な生活のためには、身体を自由に動かせることが必要です。膝が痛い、腰が痛いだけでも、生活の自由は奪われます。市場では、膝や腰の痛みに良いと暗示している「いわゆる健康食品」がたくさんあふれています。こ...
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『雲介子関通全集』が昭和十二年に完成されて以降、江戸中期の高僧である捨世派関通の研究は飛躍的に拡大、発展を遂げた。全集は多くの研究者たちに支持され、関通研究における原典の役割を担ってきた。しかし、本全...
本稿は、天平神護元年(七六五)から鎌倉中期までの期間における近衛府の将監・将曹・医師・府生・番長・案主・府掌・近衛の官人の補任状況を調査・整理したものの一部である既存の近衛府官人の補任についてはすでに...