Closer Partnership between Public Jr. High Schools and External Education Resources viening from Perspective of Career Education : Consideration for Regional Workplace Experience at A Jr. high School

本稿では、Ａ中学校における地域密着型でない職場体験（本稿では広域型職場体験と呼ぶ）の取り組みに着目し、広域型職場体験が、子どものキャリア発達に及ぼす効果や影響を明らかにすることを目的とした。現在、日本の公立中学校の多くは、地域密着型職場体験に固執している。その現状から、地域密着型職場体験より広域型職場体験に参加した方が、子どもの基礎的・汎用的能力は、より向上するのではないかとの仮説を立てた。そして実際に広域型職場体験に参加したＢに対し、基礎的・汎用的能力（自己理解・自己管理能力、人間関係形成・社会形成能力、キャリアプランニング能力、課題対応能力）の４つの観点から事例研究を行った。その結果、Ｂにとっては、自己理解・自己管理能力、人間関係形成・社会形成能力、キャリアプランニング能力の３つの能力において、一定の向上が見られた。もちろん、一般化という観点では多くの課題が残り、地域密着型職場体験より広域型職場体験に参加した方が、子どもの基礎的・汎用的能力の向上に効果的であるとの断定はできない。しかしながら、今回の研究を通して、広域型職場体験が、子どものキャリア発達を促す有効な方策のひとつであるということが明らかになった。キャリア教育基礎的・汎用的能力中学校と学校外との連