スウェーデン ニ オケル コドモ ト カテイ ヘノ ヨボウテキ シエン  A シ ノ タソウテキ ナ ザイタク シエン メニュー カラ ミル トクチョウ

  • 吉岡, 洋子
  • Yoshioka, Yoko
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Publisher
オオサカ ダイガク ダイガクイン ニンゲン カガク ケンキュウカ シャカイガク ニンゲンガク ジンルイガク ケンキュウシツ
Language
Japanese

Abstract

児童保護の国際比較類型で、スウェーデンは家庭支援型の典型とされる。本研究は、そのスウェーデンにおいて、基礎自治体が提供する幅広い在宅支援(オープンケア)とは実際どのようなものかを、具体的に明らかにすること、またそれを支援の連続性と多層性の観点から考察することを目的とする。方法として、ある基礎自治体のウェブページで、子ども家庭福祉に関わる項目(児童保護に関わる文脈)の情報を詳細に調査し整理した。結果、多種多様かつ豊富な予防型の社会的支援が見出され、そこには日本ではまだ見られない事業や視点も含まれていた。さらに、その土台にある理念や観点における特徴が見出された。子どもは明確に家族の一員として認識されており(保護される主体として、また課題のある人を身近に持つ家族の一人の両面で)、また子ども、女性、ほか成人一般向けの予防型の支援が重なり合っていた。幅広い社会的支援は、メニューの幅広さとして連続性を有するだけでなく、行政と民間の連携、さらに子どもから大人へという人間の人生の継続性という面でも連続的であり、社会全体としての多層的な予防的支援が形成されていることが見出された。This article focuses on Sweden as a representative of the “family-oriented” model in the international array of child protection services. The study examined the multi-layered features and principles of continuity embodied in a wide range of in-home supports (i....

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