An Efficient Prediction Scheme for the Communication-part of Programs based on the MPI Program Execution Time Prediction with Simplified Execution

並列プログラムでは、計算機やネットワーク構成の選び方によって、実行性能は大きく変化する。つまり、最高の実行性能を得るためには、最適な計算機構成を選択することが重要となる。そのための手法として、並列プログラムの実行時間を予測する手法が提案されている。その中に、並列プログラムの簡易実行による実行時間予測手法がある。この手法では、実際の実行時間よりも短時間で、かつ精度よく予測をすることができる。本論文では、並列プログラムの簡易実行による実行時間予測手法における、通信予測の効率化手法について述べる。評価は、2〜128台のPUに関して姫野ベンチマークを用いて行った。その結果、実際の実行時間に比べて1/100の時間で、予測の誤差5\%以内で予測をすることができた。また、従来の簡易実行による実行時間予測手法と同等の予測精度を出すためにかかる時間を、1/20〜1/10に減らすことができた。卒業論