本研究は、近年新しい教育方法として注目されているe-Learningを英語のリメディアル教育に応用し、英語力が比較的弱い大学生の英語学習を支援することを目的に取り組んだ試みをまとめたものである。 e-Leamingにおいては、「良質の教育コンテンツ」と「適切な学習支援」が学習効果の面で重要となるが、本研究では教育コンテンツはメディア教育開発センター開発の英語リメディアル教材「University Voices」および「Bridge教材」を利用する機会を得たため、当面の研究課題を学習支援の在り方に絞って取り組んだ。具体的には、所属学科・学年・英語力において多様な属性を持つ大学生の協力を得て、約2ヶ月間の自主学習期間中に様々な学習支援を試みた。具体的には、対面によるもの、各種印刷物の配布・掲示、電子メールの利用、電子ニュースレターの発行、電話の利用などの手段を、個別指導、集団指導の場面に応じて使い分けた。取り組みの結果、学習支援の面では電子メールによる活動報告と返信メールによる励まし・疑問への回答が非常に有効であったこと、特に返信メールを英文にしたことが学生の意欲を刺激したこと、また、学生の状況に応じて学習者に共通する課題などを中心にした電子ジャーナルを発行したことなどが、学習を支援する上で有効であった。結果的にドロップアウトする例は一般的に予想されるよりも相当少ないという結果を得た。e-Learning, or Web-based learning, was used for remedial English language education. e-Learning requires good educational materials and a good support...