わが国の学校現場において、身体虚弱の子どもの一部は寄宿舎併設病弱特別支援学校に在籍しその教育効果が評価されてきたが、本来の病弱教育の対象ではないという理由で学校の統廃合が進んでいる。身体虚弱の子どもの多くは通常学級に在籍しており、健康問題の背景には心理的不安、学習困難、家庭の養育問題などの原因が複合している事例も少なくない。本稿は、病弱特別支援学校の今日的役割とともに、身体虚弱の子どもの特別なニーズを論じた