【緒言】口腔扁平苔癬はHCV 感染、薬剤、金属などに対するアレルギーが原因となって口腔粘膜に発症する炎症性角化病変である。今回、義歯材料であるアクリル系レジンによる口腔扁平苔癬が疑われた患者に対し、熱可塑性ポリエステル系レジンを使用した義歯に置き換えたことにより完治した症例を報告する。【症例の概要】71歳の女性。両側頬粘膜の違和感を主訴として紹介来院した。1か月前にかかりつけ歯科医院にて義歯を修理後、頬粘膜に違和感を覚え、徐々に増悪してきたという。初診時、両側頬粘膜に接触痛を示す網状白斑を認めた。義歯の修理に用いた即時重合レジンによる口腔扁平苔癬を疑い、ステロイド軟膏と含嗽薬の使用により症状の改善を図るとともに、紹介医に義歯の新製を依頼した。義歯新製後に症状は若干改善したものの、頬部の線状白斑が僅かに残存するとともに、時に接触痛も認めたため、熱可塑性ポリエステル系レジンを使用した義歯を製作し、使用してもらったところ、 1か月で白斑が消失し、その後再発も認めなかった。【結語】今回、アクリル系レジンが原因と考えられる口腔扁平苔癬様病変を経験した。口腔扁平苔癬はアレルギー反応による炎症性角化病変であり、発症時からその数週間前の生活状況を十分に聴取し原因を探索することが治療に不可欠であると考えられた。Oral lichen planus is an inflammatory keratinized lesion that develops in the oral mucosa. It is caused by an allergic reaction to metals, drugs, or HCV infections. We will present a case of a pa...
神戸女学院大学の「由起しげ子文庫」には、映画、テレビドラマの脚本類が多数含まれている。本稿ではそれらの資料を用いて、由起しげ子がシナリオ執筆に加わった映画『黄色いからす』と『挽歌』を中心に、由起と映画...
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クーンのパラダイム論は,自然科学を対象に科学発展の構造的理解を試みたものである。しかもその基本的認識は,他の学問分野についても,自己の科学発展を構造的に理解するうえで極めて示唆的提言に富むものである。...
薬物療法に関するリスクマネジメントは、薬剤師が主導して取り組むべき課題である。医薬品の使用に起因する健康被害を防止するためには、患者の病状を把握して医薬品の適正使用を判断する必要がある。このためには、...
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〔目的〕模擬討論でのグループワークにおける役割分析を行い,ディプロマポリシーである自らを高める力の習得度,今後の教育への示唆について考察することである。〔方法〕本大学1年生と4年生のうち,各学科1名ず...
日本民俗学の資料である伝承そのものは,資料として批判することが困難である。それというのも,伝承資料自体の持つ性格と,伝承を取り出す際の調査者の意図や,調査者と伝承保持者との人間関係など,さまざまな因子...
東日本大震災等の自然災害やリーマンショック等の金融・経済危機は想定外の頻度で発生し、そのたびにリスクマネジメントの不備が顕在化している。リスクは目的に対する不確からしさとして定義され、ERM は戦略策...
地域住民が主体となって,住み心地が良い地域を作るため 「まちづくりワークショップ」 が,近年多数開かれるようになった.ワークショップの質を向上させるためには,データ収集段階で多様なデータを集めることが...
本稿では、乳幼児の保育・幼児教育における保育内容の一つである 領域「健康」の目標とねらい及び内容と、保育学生の健康に対する意識との関わりについての考察を試みた。具体的には、学生の常日頃の生活における睡...
本稿では,学部生を対象として,基本的な医学英語語彙リストに必須である,脳外科学の構成要素における重要性の高い事柄に関する基礎研究を記述する。研究手法としては,初期段階の文献分析を通して脳外科学語彙リス...
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